
この規模でASEAN No.1 ??
2年ぶりの開催はかなりガッカリする内容でした
コロナ禍で2年間開催の無かった(オンラインウェビナー方式では継続)東南アジア最大級(自称)の鉄道展示会Rail Tech Indonesiaが10月19日・20日の会期で帰ってきました。会場は毎年恒例のクマヨラン、JIExpo。ただ、久々の開催ということで、主催者側はかなり意気込んでいたようですが、主催者側の毎度のインドネシアマインドによる不手際、また出展者側の事情により、これまでにない残念な内容でした・・・。そもそもAsia Pacific Railがバンコクで開催されている以上、アセアンNo.1を謳うには無理があるでしょう・・・と。ほぼネタ無しの回でしたが、一応記録に残しておきます。

招待状のQRコードをここで見せて、首掛け式の
入場券に交換
コロナ明けとは言え、一応、ソーシャルディスタンスを考慮しているのか、一般にあまり宣伝はされておらず、基本的に招待状を持っている人か、企業関係者がほとんどで、会場入り口はかなり空いています。以前は、この手間にアンケート用紙のような紙にデータをあれやこれやと書かされて入場券を貰っていましたが、事前のネット登録、QR読み取りでだいぶ効率化している印象です。それにしても、メインスポンサーがABBとは政治臭しかしませんな。シュタドラーがジャカルタの電車案件取っていたら、間違いなくABBが出てくると思われていましたが、まだ諦めていないようです。が、驚くべきは、INKA・KAIという二大巨頭が出展していないこと!!東南アジアで唯一の車両製造メーカー、そして東南アジア最大の鉄道会社KAIが出展してこそASEAN No.1を名乗れると思うのですが、もはやこの時点で期待値ゼロですよ。というか、この2社の為にやっているような展示会だと思うのですが、INKAが出ないというのは相当な裏事情がありそうですね。まあ、この2年間、車両受注ほぼゼロですし、INKAシュタドラーのプロジェクトが事実上、凍結されてしまったため、下手に出して突っ込まれるより、出さないという判断でしょうか・・・。KAIはKAIで、既にサプライチェーンが構築されているので、今更・・・というか政治の道具にされたくないということかもしれません。政府に対するボイコットと言えるでしょう。2023年のインドネシアの鉄道、ビックバン的大事件が起きるのは確実です。ご期待ください。

会場入り口はデフォルトのCRRC
その脇がKCI

おお、先日実車を見てきたばかりのSRT紅罐が!!

会場入り口はデフォルトのCRRC
その脇がKCI

おお、先日実車を見てきたばかりのSRT紅罐が!!
会場もガラガラ(いつもはKAIの白服軍団でいっぱいなのですが、それもいない・・・)で、CRRCブースも閑古鳥が鳴いており、ちょうどインドネシア語の出来るCRRCジャカルタ駐在員もいたので無駄話。KCIC要員で、CRRCはジャカルタとバンドンに事務所を開設したそうですが、それ以上の営業活動は無いようで・・・。SRT罐良い車両ですね~と言っても、反応が薄く、KAIへの売り込みはどうなんですか~?と聞いても、まだ関係を構築中と無難な回答。おい、それ2年前にも聞いたぞ。ヨーロッパの訳の分からんメーカーが出てくるより、いっそCRRC製で固めてもらった方が良いんですけどね。もっと鼻息荒いのかと思ったのにがっかり。政府に言われて立っているだけという雰囲気がプンプンでした。
で、お隣のKCI、例年、商談ブースがあって、調達担当の白服社員がいて、無駄話が出来るのですが、今年はブースこそ大きいものの、Cコーナーの電車グッズ在庫処分市になってました。立っているのは、バイトのお兄さん、お姉さんだけで、展示会の用を満たしていません・・・。写真を撮る気にもなりませんでしたよ。

唯一の注目株?PT Celebes Railway Indonesia
で、お隣のKCI、例年、商談ブースがあって、調達担当の白服社員がいて、無駄話が出来るのですが、今年はブースこそ大きいものの、Cコーナーの電車グッズ在庫処分市になってました。立っているのは、バイトのお兄さん、お姉さんだけで、展示会の用を満たしていません・・・。写真を撮る気にもなりませんでしたよ。

唯一の注目株?PT Celebes Railway Indonesia
今回、おそらく初の出展となったのがスラウェシ島のPT Celebes Railway Indonesia(スラウェシ鉄道の詳細はこちらの記事参照)。ご存じ、スラウェシ鉄道のインフラ整備及び維持管理会社です。しかし、これも立っているのはコンパニオンのお姉さんだけで、全くお話にならず。もう開業しているとか抜かしているので、そりゃ、あんたらの仕事の範囲は既に終わってるんだろうけど、営業してねぇだろうと。流石にそこはわかってはいるようで、オペレーターはKAIなので、そこんところは知らない、と。私たちはあくまでもインフラ会社なので、という回答。展示物も、真新しいものは全くなく、出展する意味あるのか?というレベル。

赤いところが貨物区間ですね

赤いところが貨物区間ですね
しかも、お姉さん、赤いところが先に開業するとか、アホなことを言ってます。旅客なら、最悪、運輸省のInspeksi Carを旅客化改造して(というか、現在、旅客化改造中の模様です)投入できますが、貨物なんて、標準軌の罐も貨車も無いけど、どうする気?? KAIにしてもいい迷惑ですよねぇ、こんな利益の見込めない路線押し付けられて。これら諸々含めて出展拒否なんだろうねぇ。

ブディカルヤも雲隠れ!!

ポーランド政府、というかポーランドの鉄道車両組合的な
ブースですね

ブディカルヤも雲隠れ!!
INKA、KAIがいないのは、事情が事情故にまあまだ許せるとは言え、最大の遺憾はこちら。予定であれば、開会宣言と記念スピーチにブディカルヤが登壇するはずだったのですが、当日のドタキャン。代打は鉄道総局のただのスタッフという変なオバチャンの迷スピーチという。これまたガッカリですよ。総責任者かつ、全ての混乱の根源とも言えるブディカルヤが雲隠れとはこれ如何に!?#ブディカルヤ謝罪しろ
というわけで、この時点でもう会場に残る意味も無いのですが、ブディカルヤは登壇しなかったものの、なんと開会宣言でブディカルヤのポーランド人の愛人が登場!!最近、インスタで白人女子といちゃつく画像がしばしば上がっていましたが、これが本命か!!。主催者、運輸省の変なおばちゃん、ポーランド人という謎の組み合わせでの開会宣言となりました。
というわけで、この時点でもう会場に残る意味も無いのですが、ブディカルヤは登壇しなかったものの、なんと開会宣言でブディカルヤのポーランド人の愛人が登場!!最近、インスタで白人女子といちゃつく画像がしばしば上がっていましたが、これが本命か!!。主催者、運輸省の変なおばちゃん、ポーランド人という謎の組み合わせでの開会宣言となりました。

ポーランド政府、というかポーランドの鉄道車両組合的な
ブースですね
愛人がポーランドブースに是非来てくださいというので、行ってみることに。閑散とした会場の中で、ここだけは政府関係者などで賑わっていました。これが先日のブディカルヤ欧州愛人紀行の成果なのですね。ヨーロッパはこうやってあからさまに枕営業してくるから嫌いなんですよ(爆)。黙って、CRRC1本に決めなさいブディカルヤ。日本にとって真の敵は中国ではなく、ヨーロッパです。

組合とりまとめブースに中小企業が相乗りしている感じです

当然、知らない会社ばっかり

ブースだけあってもぬけの殻
観葉植物すら置いてありません

組合とりまとめブースに中小企業が相乗りしている感じです

当然、知らない会社ばっかり
あと、個人的に残念だったのはこちら。

ブースだけあってもぬけの殻
観葉植物すら置いてありません
LRT JABODETABEK車両に一式収めているCAF、車両もこの2年間に完成し開業間近、大々的に宣伝するのかと思いきや、なんだこりゃ。担当者がコロナ陽性で入国できなかったとかなんでしょうか。CAF以外にも、いくつかこのようなブースがありました。

MRTJもどうしちゃったんでしょうねぇ・・・

MRTJもどうしちゃったんでしょうねぇ・・・
開業間近といえば、KCICも。毎度な茶番な展示物で笑わせますが、今回、さらに劣化・・・。それこそ、CRRCと組んで、実車の先頭車1両を展示するくらいの心意気は見せてほしかった!!

なんじゃこりゃ??

は?これだけ??
鉄道学校の遠足ルートのなってるだけじゃんw

なんじゃこりゃ??

は?これだけ??
鉄道学校の遠足ルートのなってるだけじゃんw
KCICも商談ブースが無くなっており、お子様向け展示物があるのみ。業者向け展示会に出すレベルのものですか、これ??仕方ないので、コンパニオンのお姉さんから、グッズだけ強奪して撤収。インスタにアップしないと貰えないらしいですが、オヤジがそんなアプリ使ってるか!インスタに自慢のボディをアップしてるオヤジなんて、ブディカルヤくらいですよw
その他、気になったブース。

一応、ABB
KCI向け電車に採用される日は来るのでしょうか?
(実現すれば1992年に韓国現代と組んだABB Hyundai以来
のリベンジとなります)

今回、日系で唯一出していたのはこちらだけですかね
既に納入実績があるそうです
その他、気になったブース。

一応、ABB
KCI向け電車に採用される日は来るのでしょうか?
(実現すれば1992年に韓国現代と組んだABB Hyundai以来
のリベンジとなります)

今回、日系で唯一出していたのはこちらだけですかね
既に納入実績があるそうです
今回、フェリカのSONYや東の系列会社の出展もなく、日本勢の勢いも感じられませんでした。これに出展したところで、どれほどの効果があるか、ペイ出来るかと言ったら、??ですからねぇ。インターナショナルな展示会ならばさておき(主催者としてはそれを願っているのでしょうが)、基本インドネシア国内向けのイベントでは、KAI、KCI他、国内事業者の関係者が来場しない限り、出展する意味ないですよね・・・。以前はいくつか韓国企業も出ていましたが、こちらも今回いなかったのではと思います。KCI向け新車のダークホース、DAWONSYSとか出てくるのかな~と気になっていたのですが。かつては、やれLRTパレンバンだ、ジャカルタだと勢いのあったこの展示会ですが、それらも完成してしまい、来年には高速鉄道も、JABODEBEKも開業してしまい、果たして展示会が存続するのかも注目されます。まあ、政府の息がかかっている以上、無くなることは無さそうですが、インドネシアの鉄道投資も従来のような積極さが見られない以上、規模が縮小することは避けられないでしょう。
Asia Pacific RailにはKAI、KCI、MRT、それにKCICのフルメンバーとも言える面子で参加し、知った顔の皆さんが基調講演もしていましたので、インドネシアも国内よりも海外がトレンドになってきているのかもしれません。
Asia Pacific RailにはKAI、KCI、MRT、それにKCICのフルメンバーとも言える面子で参加し、知った顔の皆さんが基調講演もしていましたので、インドネシアも国内よりも海外がトレンドになってきているのかもしれません。
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