
M27編成が出場位置で通電中
2022年内最後の全検入場である205系武蔵野線M27編成がゲート前に姿を現しました。数日間にわたり通電中で、スタッフがわらわら集まって何やら作業していましたが、1月5日に出場試運転を実施しています。また、昨日6日には早々に運用復帰しています。デポック入場分の6130Fも同じく5日に10両編成で出場試運転を実施していますが、営業にはまだ入っていないません。事故当該で長らく8連だっただけに、運用投入まではしばらく時間がかかるかもしれません。なお、いずれの編成も既に前面にKAI Commuterロゴが設置されていることが確認されており、2023年年初めから、諸般の事情で設置出来なかったロゴ設置が加速しそうです(詳細は後ほど)。

事故車のマト52編成ですが・・・
引き続きゲート前中央は脱線当該のマト52編成のままですが、再び入れ替えがあり、先頭車の前に、MM'117が移動してきており、さらに冷房が取り外されています。事故の状況からしてMM'117の復活はあり得ない状況でしたが、これで廃車がほぼ確定となりました。つまり、10連を8連と事故当該のMM'117を分割する作業をしていたわけで、残る8連については復帰の可能性も残されていると見える動きです。実際、残る8両はそのまま使うなんて話も出ていたのですが、どうもその後の風の噂によると、編成丸々での廃車になるとか。では、この入れ替えは一体何だったんだという気もするのですが・・・。せめて、無傷のMM’のみをマト69に提供して、マト69が12連になればと思いましたが、無理なのでしょうか。部品だけでも、残るマト66とマト69の延命に活かされれば、と思います。
さて、実質2023年初回のマンレポと言うことで話題は豊富です。2023年のインドネシアの鉄道を展望していきましょう。

こういう重要なことをインスタの消える投稿で告知するの
やめてもらえませんかね?
さて、実質2023年初回のマンレポと言うことで話題は豊富です。2023年のインドネシアの鉄道を展望していきましょう。

こういう重要なことをインスタの消える投稿で告知するの
やめてもらえませんかね?
2023年しょっぱなの大ニュースはこちらから。ここ2年間ずっと協議が続きつつも、運輸省やMITJからの横やりにより、実現してこなかったRailinkジャカルタ事業部の廃止、KCIの移管が1月1日付けで実行されました。よって、スカルノハッタ空港線は同日よりKCIによる運行に切り替わっています。同じ線路に2つの会社の駅と改札が別々にあり、乗車方法も運賃も全て異なるという二重行政がこれにて、ようやくの解消となりますが、現時点では、運行システム、乗車方法は従来通りで、チケット購入も引き続きRailinkホームページからとなっています。そもそも、この件に関して公式からは、上記インスタ投稿(しかも数時間で消える)のみで、それ以外は無言を貫き通しています。他の公式媒体での告知、また報道発表もなく、詳細は不明です。一応、告知はしたので文句は受け付けないという、いつもながらのKCI対応ですね・・・。
少なくとも年内に何らかの動きがあると思われ、コミューター同様の予約なし、いつでも誰でも乗車可能なタッチアンドゴー方式になることを願いたいですね。また、線路を共用するタンゲラン線等とのダイヤ調整も期待したいところです。赤字垂れ流し、空気輸送の空港線がKCI移管によって生まれ変わることが出来るでしょうか。バトゥチェペル~空港間の線路や設備は、引き続きRailink保有で、KCIが線路使用料を支払うのでしょうか?その辺も気になりますね。RailinkはKAIとAngkasapuraⅡとの合弁ですから、そう簡単に設備をKCIに譲渡するのも難しいでしょうし。

当たり前の存在だったロゴ無しオレンジ帯は
数か月以内に一気に消滅するでしょう
まあ、ともかく、これで運輸省(糞ブディカルヤ)が主導するMRTによるKCIの買収論争にも決着がついたということで、KCIのMRTによる買収は白紙に(よくぞ頑張ったディディック社長!!)なり、KAI主導によるKAI各子社の再編に舵が切られました。これで、2020年9月に見切り発車でスタートしたKAI再編及びグループCIについても、運輸省は認めざるを得ず、錦の御旗がKAI側に付いたことで、KCI車両へのKAI Commuterロゴ設置も1月1日付けで大々的に許可されたという話。ホント、この国のポリティカルな話って、あからさま過ぎますね・・・。逆に言えば、この国の政治を知らずして、インドネシアの鉄道など語れないということです。
珍しく年内に予算が確定した2023年のPSO
例年通りと言った感じで、詳細金額は各ホームページをご覧ください
しかし、運輸省側はスカルノハッタ空港線へのPSO配分を行っていません。少なくともマンガライ~バトゥチェペル間にはPSOを割り当てない限り、コミューターラインとの完全統合は出来ません。追加割り当てに運輸省が応じない場合、完全統合はまた先の話になります。
一方、運輸省が発表した2023年の計画は前年のものを引く次ぐといった感じで真新しいものはありません。散々、ジョコウィがばら撒いただけあって、いよいよ予算も尽きて来たという感じで、ジョグジャ~クトアルジョ間の電化は今年度には着工しないのではと思われます。スラバヤ近郊のKFW予算での電化、近代化改良にも触れられていません。スカブミ線の複線化フェーズ2はあっけなく凍結ですね(笑)
少なくとも年内に何らかの動きがあると思われ、コミューター同様の予約なし、いつでも誰でも乗車可能なタッチアンドゴー方式になることを願いたいですね。また、線路を共用するタンゲラン線等とのダイヤ調整も期待したいところです。赤字垂れ流し、空気輸送の空港線がKCI移管によって生まれ変わることが出来るでしょうか。バトゥチェペル~空港間の線路や設備は、引き続きRailink保有で、KCIが線路使用料を支払うのでしょうか?その辺も気になりますね。RailinkはKAIとAngkasapuraⅡとの合弁ですから、そう簡単に設備をKCIに譲渡するのも難しいでしょうし。

当たり前の存在だったロゴ無しオレンジ帯は
数か月以内に一気に消滅するでしょう
まあ、ともかく、これで運輸省(糞ブディカルヤ)が主導するMRTによるKCIの買収論争にも決着がついたということで、KCIのMRTによる買収は白紙に(よくぞ頑張ったディディック社長!!)なり、KAI主導によるKAI各子社の再編に舵が切られました。これで、2020年9月に見切り発車でスタートしたKAI再編及びグループCIについても、運輸省は認めざるを得ず、錦の御旗がKAI側に付いたことで、KCI車両へのKAI Commuterロゴ設置も1月1日付けで大々的に許可されたという話。ホント、この国のポリティカルな話って、あからさま過ぎますね・・・。逆に言えば、この国の政治を知らずして、インドネシアの鉄道など語れないということです。
Ditjen Perkeretaapian dan PT.KAI (Persero) tanda tangani kontrak PSO dan Subsidi Perintis TA 2023. pic.twitter.com/oxROnWROnr
— DitjenPerkeretaapian (@perkeretaapian) December 30, 2022
珍しく年内に予算が確定した2023年のPSO
例年通りと言った感じで、詳細金額は各ホームページをご覧ください
しかし、運輸省側はスカルノハッタ空港線へのPSO配分を行っていません。少なくともマンガライ~バトゥチェペル間にはPSOを割り当てない限り、コミューターラインとの完全統合は出来ません。追加割り当てに運輸省が応じない場合、完全統合はまた先の話になります。
一方、運輸省が発表した2023年の計画は前年のものを引く次ぐといった感じで真新しいものはありません。散々、ジョコウィがばら撒いただけあって、いよいよ予算も尽きて来たという感じで、ジョグジャ~クトアルジョ間の電化は今年度には着工しないのではと思われます。スラバヤ近郊のKFW予算での電化、近代化改良にも触れられていません。スカブミ線の複線化フェーズ2はあっけなく凍結ですね(笑)
ソロ~スマランの複線化もフェーズ2に進むことなく、ソロ空港線に絡むソロバラパン(の踏切の先)から、カディピロ駅手前までという中途半端な立体化・複線化のみに留まり、ソロ~スマランの複線化は未来永劫完成することは無いでしょう。誰も望んでいませんし・・・。ジョコウィが消えればこれも全て凍結でしょう。もっとも、コっテコテジャワ人のガンジャルが大統領になったら、すぐにやれと言いそうですがね。
この中でも最も楽しみなのが、LRTジャボデベックの開業でしょうか。果たして、無人運転のLRTなんてものがインドネシアの手に負えないことなど、火を見るよりも明らかなわけですが。2020年に開業してもおかしくなかったものが、ここまで長引いているのが何よりの証拠でしょう。
そして、運輸省管轄外では、高速鉄道、そしてKCIのポストメトロチョッパ車+増備分として、果たして何が導入されるのか。2023年もネタに尽きないインドネシアの鉄道、ご期待ください。
※文字数がそこそこ行ってしまったので、ジャティネガラ駅での長距離列車客扱いの話題は明日に持ち越します。
◆いつもご覧いただきありがとうございます◆

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