
今週末のゲート前
色々と動きがありますね
先週のマンガライレポ―トVol.300はおかげさまでたくさんの方に読んでいただけたようで何よりです。今後ともよろしくお願いします。さて、1週間でまたゲート前に動きがありました。長らく留置が続いていた事故当該の203系マト52編成は、損傷の激しいMM'117が抜き取られ、8連に組成されました。自走で構内入れ替えしている姿も目撃されており、今後デポック電車区に回送される模様です。果たして、それが最後の本線走行(廃車回送)になってしまうのか、今後何かの用途に使われるのか、それとも8連で運用を継続するのか注目です。

週初めの様子
なお、抜き取られたMM'117は週初めには上記のような状態で車輪交換を終えたMM'5050と連結されていました。Balaiysa Manggarai留置は邪魔でしかありませんので、205系の中間車と共にブキットドゥリ電車区にいずれ回送されるか、既に回送された可能性があります。また、MM'5050はM33編成の中間車であり、8月下旬以来欠車したままになっています。ようやくM33編成に戻され、借り入れ中のMM'5002がM2編成に戻り、M2編成が10連復帰となるでしょうか。

エコノミー時代を知るベテランたちが集います

エコノミー時代を知るベテランたちが集います
さて、週末のゲート前に戻りましょう。マト52編成の隣には、これまた8連のまま東急8618Fが入っていますが、これは要検(P24)入場です。年末の記事でお知らせした通り、8618Fは要検期限が近付いており、予定では要検を通さずに廃車とまで囁かれていましたが、マト52編成が運用落ちするのと引き換えに??向こう2年の活躍が約束されました。しかし、車両故障と言われている4両は欠車したままデポック電車区に置き去りになっており、これらは要検が施行されていないことから、8618Fの12連復帰への道は完全に絶たれた格好です。
年末の記事
急転直下8618Fの延命が図られましたが、12連復帰は断念・・・
また、よく見るとわかると思いますが、要検でありながら側面帯に養生がしてあり、再塗装を受けています。既報の通り、東急車の新色化の動きでは、コルゲートへのラッピングが難しいのか(それでも、かつてラッピング方式での暫定覆面レスラー、暫定KCI旧色の実績もあるため、不可能ではないはずですが)、側面帯の新色への切り替えが遅れています。とは言え、8618Fは前回の全検入場時に塗装方式で新色化されており、わざわざ塗り直す必要もないのですが、劣化が進んでいるのでついでに塗り替えといったところでしょうか。とはいえ、イレギュラーに変わりはありません。どうもこれ、本来は現在入場中のメトロ6127F用の側面帯用塗料らしいのです。しかし、6127Fは引き続き広告ラッピングであり、全検と同時の新色化が出来ません。ですので、広告の契約終了時に広告会社へ原状復帰名目で、新色化の費用を請求するという魂胆のようです。合理的ではありますが、こういうところは抜け目がないですね、KCI・・・。
ところで、上記写真を良く見ると、さらなる驚きの光景に気づくでしょう。そう、8618Fの隣に空港線車両が入場しているのです。空港線車両の整備は、旧BYMバックヤードに設置されたRailink工場にて実施されています。オーバーホールもそちらで行われており、Balaiyasa Manggaraiに空港線車両が入るのは空港線開業前の2017年中ごろ以来でしょうか。マンガライレポ―トVol.299でお知らせしている通り、Railinkスカルノハッタ空港線は既にKCIに移管されており、空港鉄道会社はジャカルタ地区から完全に撤退しています。その効果が目に見えて出てきたと言えるでしょう。
こちらの記事もご参照下さい

空港線車両のロゴも順次、KAI BandaraからKAI Commuterへの
変更が進んでいます
(今週末時点ではまだBandara表記の車両も残存)
よって今後は、KCI所属となった空港線車両のBalaiyasa Manggaraiでの重検査が可能になる一方、
Railink工場ではKCI車両の月検査業務が解禁され、歴史的に車両配置が無かったマンガライに遂に所属車両が発生することになります(Railink工場はマンガライ電車区に改称?)。いずれスルポン運用車の205系を中心に所属表記がMRIに書き換えられることが予想され、これが実現するとスルポン運用車のボゴール線内走行がますます貴重なものになりそうです・・・。もちろん、運用効率は格段にアップしますので、それもあって一部の10連の205系がデポック配置になったとも言えます(逆にデポック配置車はスルポンにはあまり入らなくなるでしょう)。Railink工場はピット線が12連に対応しており、今後の車両導入次第では、スルポン線も12連化が一気に進むことになりそうです。

側面もロゴ更新
KAI Bandaraロゴでの運行はわずか2年ほどで終わりました・・・

車内路線図もKCI仕様に交換されていますね
それでもチケット予約・購入方法は従来通りで、Railinkの公式ページから予約フォームが開きます。ただ、Webをずっと下げていくと、内容が更新されており、スカルノハッタ空港線が営業案内からしれっと削除されています。また、同時に、現在KAIの普通列車扱いのソロ空港線の運営業務を近日中に請負うと記載されています。
そして、最大の変化がこちらでしょう。インドネシアへの部品サプライ、ひいては車両導入に関しても、調達方法が大きく変わる可能性があります。公式ページに現れたということは、これ以上、黙っておく必要もないのでしょうから、ここで白状しますが、一連のKAI再編計画において、KAI Bandaraの存在価値はゼロに等しく、ソロ空港線、そしてジョグジャ空港線にしても、路線が重複しているKCIと一体運営するのが最善です。ただ、こちらはジャカルタと異なり、非電化というところが響いているのでしょうが、将来電化された暁には、ここもKCIに移管されることになるでしょう。となると、存在意義があるのはメダン空港線のみでここが未来永劫Railink運営になるのか、それともKAIのローカルになるのか、不明ですが、たかがメダン空港線だけの為にRailinkを存続する意義はありません。しかし、一度設立してしまった会社を潰すには、国会承認云々、非常に手続きが面倒ですから、何らかの形で存続させるしかありません。そこで、KAIはRailinkを車両メンテナンス会社に特化させる構想を持っています。このように公式Webに出てきたということは、試験的にKAI、そしてKCIのメンテナンス業務の一部を移管しており、また将来的には他社(と言っても国内にはMRTくらいしかありませんので、海外も目指している?)のメンテナンスも請け負い、収益の柱にしたいという思惑が見え隠れしています。これが完全に実行された場合、KAIもKCIも完全なオペレーション会社となります。仮に今後、KCIに中古車が入るならば、購入者がKCIとなるのかRailinkになってRailinkがKCIにリースするのか、このあたりの動きも2023年内にはっきりして来そうですね。
年末の記事
急転直下8618Fの延命が図られましたが、12連復帰は断念・・・
また、よく見るとわかると思いますが、要検でありながら側面帯に養生がしてあり、再塗装を受けています。既報の通り、東急車の新色化の動きでは、コルゲートへのラッピングが難しいのか(それでも、かつてラッピング方式での暫定覆面レスラー、暫定KCI旧色の実績もあるため、不可能ではないはずですが)、側面帯の新色への切り替えが遅れています。とは言え、8618Fは前回の全検入場時に塗装方式で新色化されており、わざわざ塗り直す必要もないのですが、劣化が進んでいるのでついでに塗り替えといったところでしょうか。とはいえ、イレギュラーに変わりはありません。どうもこれ、本来は現在入場中のメトロ6127F用の側面帯用塗料らしいのです。しかし、6127Fは引き続き広告ラッピングであり、全検と同時の新色化が出来ません。ですので、広告の契約終了時に広告会社へ原状復帰名目で、新色化の費用を請求するという魂胆のようです。合理的ではありますが、こういうところは抜け目がないですね、KCI・・・。
ところで、上記写真を良く見ると、さらなる驚きの光景に気づくでしょう。そう、8618Fの隣に空港線車両が入場しているのです。空港線車両の整備は、旧BYMバックヤードに設置されたRailink工場にて実施されています。オーバーホールもそちらで行われており、Balaiyasa Manggaraiに空港線車両が入るのは空港線開業前の2017年中ごろ以来でしょうか。マンガライレポ―トVol.299でお知らせしている通り、Railinkスカルノハッタ空港線は既にKCIに移管されており、空港鉄道会社はジャカルタ地区から完全に撤退しています。その効果が目に見えて出てきたと言えるでしょう。
こちらの記事もご参照下さい

空港線車両のロゴも順次、KAI BandaraからKAI Commuterへの
変更が進んでいます
(今週末時点ではまだBandara表記の車両も残存)
よって今後は、KCI所属となった空港線車両のBalaiyasa Manggaraiでの重検査が可能になる一方、
Railink工場ではKCI車両の月検査業務が解禁され、歴史的に車両配置が無かったマンガライに遂に所属車両が発生することになります(Railink工場はマンガライ電車区に改称?)。いずれスルポン運用車の205系を中心に所属表記がMRIに書き換えられることが予想され、これが実現するとスルポン運用車のボゴール線内走行がますます貴重なものになりそうです・・・。もちろん、運用効率は格段にアップしますので、それもあって一部の10連の205系がデポック配置になったとも言えます(逆にデポック配置車はスルポンにはあまり入らなくなるでしょう)。Railink工場はピット線が12連に対応しており、今後の車両導入次第では、スルポン線も12連化が一気に進むことになりそうです。

側面もロゴ更新
KAI Bandaraロゴでの運行はわずか2年ほどで終わりました・・・

車内路線図もKCI仕様に交換されていますね
同時にKCIが前々から構想を抱いている通勤ライナー運行への障壁がぐんと下がりました。空港線の減便、伸び悩みで大量に空港線車両には余剰車が出ていますので、これを今後、KCIがどのように活用するのか、タンゲラン線ダイヤとの調整なども注目されるところです。
それでもチケット予約・購入方法は従来通りで、Railinkの公式ページから予約フォームが開きます。ただ、Webをずっと下げていくと、内容が更新されており、スカルノハッタ空港線が営業案内からしれっと削除されています。また、同時に、現在KAIの普通列車扱いのソロ空港線の運営業務を近日中に請負うと記載されています。
そして、最大の変化がこちらでしょう。インドネシアへの部品サプライ、ひいては車両導入に関しても、調達方法が大きく変わる可能性があります。公式ページに現れたということは、これ以上、黙っておく必要もないのでしょうから、ここで白状しますが、一連のKAI再編計画において、KAI Bandaraの存在価値はゼロに等しく、ソロ空港線、そしてジョグジャ空港線にしても、路線が重複しているKCIと一体運営するのが最善です。ただ、こちらはジャカルタと異なり、非電化というところが響いているのでしょうが、将来電化された暁には、ここもKCIに移管されることになるでしょう。となると、存在意義があるのはメダン空港線のみでここが未来永劫Railink運営になるのか、それともKAIのローカルになるのか、不明ですが、たかがメダン空港線だけの為にRailinkを存続する意義はありません。しかし、一度設立してしまった会社を潰すには、国会承認云々、非常に手続きが面倒ですから、何らかの形で存続させるしかありません。そこで、KAIはRailinkを車両メンテナンス会社に特化させる構想を持っています。このように公式Webに出てきたということは、試験的にKAI、そしてKCIのメンテナンス業務の一部を移管しており、また将来的には他社(と言っても国内にはMRTくらいしかありませんので、海外も目指している?)のメンテナンスも請け負い、収益の柱にしたいという思惑が見え隠れしています。これが完全に実行された場合、KAIもKCIも完全なオペレーション会社となります。仮に今後、KCIに中古車が入るならば、購入者がKCIとなるのかRailinkになってRailinkがKCIにリースするのか、このあたりの動きも2023年内にはっきりして来そうですね。
◆いつもご覧いただきありがとうございます◆



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