おそらく、デッドラインは2月末と見え、KCIもあの手この手で突破口を模索していますが、外務省も大使館も知らん顔ですし、民間企業ベースで政府役人を動かすのはほぼ不可能な状況です。しかし、ツイッター版でお知らせしている通り、乗客フォーラムをも巻き込んだ実力行使に踏み切っており、連日、SNSや新聞記事はマンガライ駅の殺人的(まじで死人が出る)混雑の批判で大いに賑わっています。通常、このような批判報道に対しては火消しにかかるKCIですが、今回ばかりは、KCI自らがそれを煽っている格好で、KCIと政府・工業省との対立は一層激化しています。そして、ついにKCIは先日、マンガライ駅のイベントで乗客フォーラムに対し、このまま中古車両が今年導入できなければ、運行本数を維持することが出来ず、2024年末までに、運用本数が95本から67本にまで減少するという、衝撃的な試算を公開。当然ながら、乗客フォーラムは怒りの声を上げ、マンガライ駅コンコースに設置されている、政府への忠誠、愛国精神を促す「I ♡ DJKA」看板が撤去される事態になりました(いいぞ、もっとやれ!!というか、マンガライの設計がクソ過ぎるのは事実ですが、今回に限っては運輸省はトバッチりでしょｗ)。公の場での政府批判はご法度であるインドネシア国民がここまで動くのは極めて異例の事態です。

すばらしい!!よくぞ言ってくれた!!#ブディカルヤ謝罪しろ pic.twitter.com/mWMWOUHCj7

— JABODETABEK COMMUTERS NEWS(お知らせ等諸々) (@JALUR1MRI) January 4, 2023

新型コロナからのいち早い回復、さらには燃料費高騰によるバイク通勤からの切り替えで、KCIの利用者数は日に日に増加している一方で、車両トラブルによる減車、さらには一部減便も既に始まっており、乗客の怒りは最高潮に達していると言えます。ご承知の通り、KCIは2013年以降、1日輸送量120万人を目指して、輸送力増強に努めてきたわけで、これはコロナ前にクリア。次のステップはブカシ線複々線化、スルポン線12連対応化・信号改良で、地上側の改良はまもなく完了を迎え、増発に備えた運転要員の育成も終え、いざ実行に移すと言うタイミングで、愛国・外国産品排除運動を進めるジョコウィ政権によって待ったをかけられた状況です。とはいえ、貧民の味方を豪語するジョコウィ政権にとって、鉄道利用者層からの反発、その怒りの声の拡散はもっとも許しがたい事態です。ですから、KCIが利用者と組んで、政府批判運動を醸成させたというのは、非常にやり方としては最適であると言えます。

そんな中、次の一手が!!


もちろんこれは鉄道趣味的なものなく、利用者の切実な声です。私だって、仮にも朝のボゴール線の本数が5分毎から10分毎に半減したら、怪社に行けず死活問題ですよ･･･。もちろん、私も署名しておきましたが、読者の皆様におかれましても、"形式Ｙ”をスクラップにさせず、譲渡を実現させるために、興味のある方は、署名のご協力をお願いしたく存じます。愛国者のお面を被った売国奴ジョコウィに、ジャパニーズ鉄ヲタの恐ろしさを見せつけてやろうではありませんか!!

電子署名のやり方(インドネシア語で表示されてしまうので、一応説明しておきます)