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雨のブカシ線を高速で走り抜ける05系110F

3月4日、2月のBalaiyasa Manggarai全検(P48)入場分のメトロ05系110Fが出場、マンガライ~チカラン間で試運転を実施しました(3月3日の施行は設定取りやめになりました)。ブカシ線内での試運転ということで、もはや05系に必要のないと思われる95㎞/hの高速走行もメニューに含まれていました。既に報道を賑わしている通り、今年度の日本からの車両導入の可否を巡り、まさに天王山といったところですが、政府からの正式な回答は現時点で得られていません。KCIの予定では、05系は今年度中に全廃予定ながら、本来、とうに輸入手続き、業者選定を済ませ、とうに形式“Y”のインドネシア到着のカウントダウンが始まっているところでしたが、予定が半年近く狂ってしまっている為、05系でも最も状態の良い110Fを急遽、入場させ延命を図ることになりました。




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これまた幻のシーンとなってしまうのか?

このような計画外入場は1月の6115F、6127F、それに2月の7122Fに引き続き4本目となりますが、引き続き3月以降も計画外入場が続くのでしょうか? 私見ですが、計画外入場はひとまず落ち着くものと予想します。というのも、政府が車両輸入許可を拒否するという最悪の場合に備え、既報の通り、2月下旬から12連の一部205系の減車、8連化を進めており、経年車の置き換え及び環状線フィーダーの増発分に十分な編成を捻出しています。特に故障を頻発させている05系を早期に置き換えることで、中古車への風当たりが強くなることを未然に防ぐ意図があるように見えます。

なお、05系110Fの試運転に合わせ、3月2日には05-104Fがタンジュンプリオクからデポックに臨時回送されており、05-110Fの運用復帰までの間は6127Fがプリオク線代走に入っています。果たして05-104Fまでも今月の全検入場として延命が図られてしまうのか注目されるとことですが、もし、置き換え分を205系の減車で賄うのであれば、05-104Fは3月2日の臨時回送をもってラストランということになりそうです。また、05-108Fは昨日、3月4日に冷房故障の為、ブキットドゥリ電車区に回送されています。これに対しては205系はハエ14編成(暫定8連)が代走要因として送り込まれているようです。

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最後の05系チョッパ車としてしっかりと
活躍してもらいたいところです

直近の05系の全検(P48)出場は、昨年5月の05-102Fですが、これはコロナに伴う車両導入計画見直し(遅れ)による計画変更で、このあおりで、本来2021年までに廃車予定だった05-102Fと共に6105F、6133F、6134Fの4本が昨年延命が図られました。もともと状態の良かった6133F、6134Fは良好な稼働実績を誇りますが、ご承知の通り、最も状態の悪い05-102F、6105Fは本線行路に入るたびにトラブルを起こすという凶悪編成であり、特に05-102Fはプリオク運用すらまともにこなせず、昨年5月全検以来、延べ1ヵ月も走らずに運用離脱、もはや手に負えないと言うことで、再修繕も放棄され、このまま廃車となる模様です。つまり、新色の05系は幻の存在でしたが、今回の05-110Fの出場で、蘇ったことになります。コロナ、そして政府からの車両輸入拒否という二重苦に見舞われたKCIですが、2020年代に入っても、チョッパ編成の一定数が引き続き活躍するという状況は趣味的には興味深い展開になりました。とはいえ、既に205系の減車に踏み切っていることからも、これらの活躍もそう長くはないと見られ、05-110Fも全検期限目いっぱい4年間活躍するかと言ったら未知数です(P24期限の2025年3月が限度か?)。記録は早めにするに越したことは無さそうです(ずぶ濡れになりながら撮りました・・・)。

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