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スルポン線に客レ復活!!
名物逆エンド走行も!!

引き続き、レバランネタです。コロナ禍も過ぎ去り、今年から本格的に臨時列車が大増発された今年のレバランですが、この数年来で旧型車両が整理された結果、臨時列車の非ステンレス編成であっても、16年製以降の新型客車であったり、古くとも90年代以降の元アルゴ車などと、かつてのような50年モノのごった煮編成はなかなか見られなくなっており、趣味的な面白さは薄れてしまっています。が、なんと、今回、運輸省が超特大ネタを仕込んできました。それが、こちらのMOTISこと、Motor Gratisです。Motisはレバラン期間におけるバイクの無料輸送サービスとして、運輸省が列車を編成丸ごと借り上げ、KAIが運行している長年の定番列車ですが、今年の設定分から大きな変化がありました。




実際にKAIが運行していても、運輸省主催の貸切列車の為、告知や予約も全て運輸省のSNSや公式サイト経由でしか行っていないため、プロモーションがとにかく下手、そして予約もアナログで超煩雑という感じで、知る人ぞ知る列車と化しており、近年はバイクでジャワを横断し帰省しようとする猛者も減少していることもあり(トランスジャワ高速※当地高速道路は二輪車通行不可 が完成したことが大きいでしょう)、Motisの空きが目立っていました。そこで、今回、従来通りの1日3往復には変わらないものの、バイク無料輸送と同時に、追加料金(10000ルピア~20000ルピア)を支払うことで、旅客の利用も可能になったのです。

さらに加えて、今回、利用者増加へのテコ入れとして、3往復中1往復が、史上初めてスルポン/バンテン線のチレゴンまで延長運転!! つまり、2017年のスルポン線ランカス電化以来、消滅していた客車列車が復活したのです。しかもこれ、単に客車列車が復活したにもならず、これ、究極のヲタ発狂列車なのです。時刻は後ほど紹介しますが、このダイヤ、スルポン線内はかつての急行Krakatauのスジをほぼ踏襲しているのですが、ジャカルタ貨物駅からのバイク積み込みの為、通常、営業列車の入らないカンプンバンダン引き上げ線に一度入った後、お客を乗せたままジャカルタ貨物駅へ入線、ここで荷物車を増結の後、再度発車という、超ネタ列車なのです。

しかも、なんと面白いことに、発車当日の座席に空席がある場合に限り、旅客のみの利用も解禁・・・、ということで、100円から200円と言う90年代後半か!?というくらいの時代錯誤の激安価格で、ジャワ島管内の移動が実現するのみならず、合法的にジャカルタ貨物駅の中に潜入出来るということで、設定初日からヲタが殺到しています。Motis2023とかで検索すると、大量のヲタ乗車レポートが出てくるのが笑えます。というか、チレゴン~パサールスネン間は一般客などほぼ乗っておらず、これ、ほぼヲタ専用列車なんじゃないでしょうか・・・。とは言え、チレゴンに朝9:00までに到着するというのはなかなか厳しく、そもそも当日朝に残席が残っている保証もないので、ジャカルタ在住者にとってはかなり酷なのですが・・・。

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旅客輸送が始まったことで、今年から専用のサボも登場
食堂車も連結されています!!

と、いうわけで、まずは物は試しにと、近場で見物です。レバラン前、ずっと天気が悪かったですし、田舎区間まで行く気も起きず、いつの間にかレバラン前の設定最終日になってしまいましたので。晴れていれば、パルンパンジャンくらいまで行っても良かったのですが、この天気では・・・。スルポン線を走っているという証拠にしないと意味がないので、クバヨランの運輸省駅舎をバックに証拠写真だけ。しばらくぶりに行ったのですが、線路際の植木が育ってしまい、側面に引けなくなっていてトホホ。レバラン後半戦、どっかでリベンジしますかね・・・。

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肝心のバイク輸送車は1両だけ・・・

それにしても、スルポン線内は旅客車5両に荷物車1両と言う短い組成で拍子抜けです。というか、これ、昔の急行Kalimayaのような組成ですね。スジはKrakatauで、組成はKalimayaって、ヲタ需要を狙っているとしか思えないですね、運輸省・・・。あまりにもブディカルヤ政権下でアンチが沸いているので、ヲタ懐柔作戦でしょうか(笑)

なんだか撮影が不完全燃焼なので、駅でどのような客扱いが行われているのか、Motisがジャカルタ貨物駅に止まっている間にパサールスネンに先回りしてみました。

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一般列車と同様の扱いになっていますね

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駅にMOTISの表示が出ることになるとは!!

ご覧の通り、運輸省の貸し切り列車とは言え、旅客扱いは一般列車と同様に列車毎の改札となっており、予約番号でチェックイン(チケット発券)、バーコード読み取り、身分証明の掲示、入場といういつもの順序です。運輸省職員が取りまとめて、みんなで入場とかいう原始的なやり方なのかと一瞬疑ってしまいましたが杞憂でした。

で、せっかくなので荷物車を増結しているであろうMotisをブカシ線内でもう一度とってお開きとします。晴れていたら逆光でどうしようもないですし・・・

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そしたら、まさかの直前雨・・・
罐の付け替えと荷物車が2両増結されました

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荷物車側が先頭になっているとなお良かったのですが
これも、リベンジしないとダメですかね;;

さて、最後にMotisの運行時刻です。従来、荷物専用の為、ダイヤは公開されておらず、そもそもダイヤ通りに走っているかも怪しかったのですが、今回、旅客扱いが開始されたことで、ダイヤ通りの運行になっていますので、非常に撮りやすくなっています。ジャカルタ地区ではほとんどが夜間走行なのが痛いですが・・・。

Motis Utara
CLG 9:40
JAKG 12:53/14:00
PSE 14:35
CNP 18:08
TG 19:24
PK 20:31
SMT 22:06

SMT 15:00
PK 16:27
TG 17:26
CNP 18:37
PSE 22:17
JAKG 22:29/23:40
CLG 2:24

Motis Tengah
JAKG 18:45
PSE 19:17
CNP 22:42
PWT 0:58
KYA  1:58
KTA 3:33
LPN 4:44
PWS 5:32

PWS 13:40
LPN 15:00
KTA 16:09
KYA 17:18
PWT 18:00
CNP 20:18
PSE 23:45
JAKG 23:58

Motis Selatan
KAC 16:50
TSM 19:48
SDR 21:12
KYA 22:07
GB 22:49
KTA 23:50
LPN 1:08
PWS 1:56

PWS 6:20
LPN 7:28
KTA 8:44
GB 9:36
KYA 10:16
SDR 11:15
TSM 13:02
KAC 15:40

全列車4月11日~4月20日、4月25日~5月4日運転

来年も同じ時刻で設定してくれたら、ジョグジャでMotis Tengahの上りを狙いたいですね。今年のバイク輸送量次第ですが、果たしてどうなるでしょうか。

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