
オリジナル塗装(原色)がまさかの復活を遂げた新型KRDE2次車
でも機器は似て非なるもの
なんだかんだで先日のジョグジャ詣でから3週間以上が経過しようとしてしまっていますので、こちらのネタを。以前、バンドン地区での新型KRDE2次車を用いたリレー号試運転をお知らせしていますが、現状、2次車は2本が落成済で、1本がバンドン貸し出し、そしてもう1本がUJI COBA OPERASIの如く、わずか日に3往復のソロ空港線運用に就いています。もっとも、これはメンテナンス等の理由で、在来のKRDI代走になる可能性もあり、ヒヤヒヤものでしたが、無事お目当ての新型KRDEがやってきました。

1次車に比べてこの2次車、VVVFがメチャクチャ良い音を出すのです!!
既報の通り、バンドン地区に貸し出されているのは、2次車の第1編成であるK1 2 21 01~04の4両ですので、順当に考えればジョグジャ地区に残っている第2編成はK1 2 21 05~08になるはずなのですが、なんとやってきたのは、K1 2 23 01~04を名乗る車両。23年製のトップナンバー?と頭の中が混乱しました・・・。現時点でKRDE2次車は2本しか落成しておらず、そんなわけないのだが・・・と頭の中で情報が錯綜しましたが、床下機器やら何やらを観察して謎は解明。要するに、21年製を名乗る編成は01~04の4両しか存在せず、第2編成はいきなり飛んで、23年の01~04が附番されているということです。つまり、第1編成は2021年の落成後、すぐに本線試運転を実施しており、その際に21年製として運輸省に登録され、運輸省番号を与えられているわけですが、このときは、トラブルが絶えず、試運転実施回数=トラブル回数という始末で、INKAに再び取り込まれ、今年の1月まで門外不出という曰く付きの編成になっていました。第2編成はこのときに試運転にすら至っておらず、結果論から言うと、2023年に入ってからやっと試運転が設定され、検査表記から判断すると、2月中旬から3月上旬頃にかけてKAIに引き渡された(但し、2年間はINKAの保証期間)というのが実態のようです。

なんと第2編成が23年製トップナンバー
発電用エンジンはドイツのVEM(これは確か1次車と同じ)
こちらの記事もご参照下さい
本来、2021年に調達すべきものを2年もの遅延でようやく納めたINKAの罪は相当重く、本来であればペナルティが発生してもおかしくないわけですが、まあ、ここは国営企業同士のよしみでなあなあにしてしまう(これがINKAが何年たっても成長しない最大要因なんですけど)のでしょうけど、どうもこれ、世界的な半導体不足の影響で、MEDCOM製のVVVFインバータ制御装置の調達が遅れており、それが車両の納入遅延に繋がっているようなのです。INKAとしては、契約通りに納入したかったようで、それで、もはやどこの馬の骨かもわからぬVVVFインバーター制御装置(おそらく韓国でしょう)で、とりあえず1本目の試運転をやっていたようですが、そんな取って付けた装置、まして韓国製では動作するわけが無く、それが何度試運転をやってもトラブルが続くと言う事態に至っていたようです。ですから、MEDCOM製品に問題があったというわけではなかったようです。

噂のMEDCOM製VVVFインバータ装置
まあ、これ今回、ポーランド政府が大々的にMEDCOM採用を宣伝しているわけですが、このMEDCOMは、欧州向け三菱製品のODM先ですので、流石にそんなに品質の悪いものは作らないか・・・、と。ちなみに従来の蚊の鳴くようなボンバルディアVVVFに比べると、圧倒的に良い音を奏でます。車内からだと空調の音がうるさく、また床の遮音効果もあり、なかなか聞きづらいのですが、車外から出発、到着を眺めると、なかなか良い音を聞くことが出来ます。INKAとあれほど蜜月の付き合いだったボンバルディア、アルストムに吸収されてしまったとは言え、一体どうしちゃったんでしょうねぇ・・・。

3年ぶり?4年ぶり?にソロ空港線に充当されている新型KRDE
しかし、これもまた短期間に終わりそうです
そして、気になるのは未だに落成していない残り2本の出場時期。こうして、MEDCOM製VVVFが納品され、1、2本目が間髪入れずに出てきたということは、本来、残りの2本ももう出てこないとおかしいと言えます。それ以外の機器は設置済で、VVVFだけを待つ形で工場内に放置されているはずなので。しかし、現状、全く音沙汰無しで、何かと思えば、3本目、4本目は、MEDCOMではない、他社製品を使うらしいという噂。しかもインドネシア製?? この新型KRDE、INKA製車両にしては、まあそこそこの出来栄えで、KAIでの評判もまあまあといったところであるにも関わらず、どうして、またそこにインドネシア製VVVFなどという爆弾を持ち込んでくるんですか・・・(もしかして第一編成は初回試運転時にこれを搭載してやらかした??)。KAIもKAIで、そんなもん受け取らないとはっきり意思表示をすれば良いのに、黙っているから車両設計が完全メーカー主導のヨーロッパ式になってしまっていますよね・・・。INKAを好き放題やらせたら、あかんですよ・・・。

ブレーキ装置、ドアエンジンはナブテスコ製
これも1次車と同じ
見切れていますが、隣のパーツにはTs4とチョークが入っているので、
VVVF以外は4本分一気に調達されているはずです
インドネシア製VVVFなどまともに起動するはずがないですので、これ、納品はさらに遅れますね。で、一番マズイのは新幹線リレー号ですよ・・・。4本で揃えば、曲がりなりにも8連2本が組成出来て、予備車問題はあれど、なんとかやり繰りは出来ますが、4連2本じゃ、まったくお話にならないでしょうと・・・。さらに予備の1本をどうするのという問題も。既報の通り、ジョグジャ空港線でもYIA Xpresに1次車1本が割かれてしまい、これこそ予備は必須ですから、バンドンに回せる編成がないんですよ。こりゃ、また中国が怒りますわ・・・。

なんと第2編成が23年製トップナンバー
発電用エンジンはドイツのVEM(これは確か1次車と同じ)
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本来、2021年に調達すべきものを2年もの遅延でようやく納めたINKAの罪は相当重く、本来であればペナルティが発生してもおかしくないわけですが、まあ、ここは国営企業同士のよしみでなあなあにしてしまう(これがINKAが何年たっても成長しない最大要因なんですけど)のでしょうけど、どうもこれ、世界的な半導体不足の影響で、MEDCOM製のVVVFインバータ制御装置の調達が遅れており、それが車両の納入遅延に繋がっているようなのです。INKAとしては、契約通りに納入したかったようで、それで、もはやどこの馬の骨かもわからぬVVVFインバーター制御装置(おそらく韓国でしょう)で、とりあえず1本目の試運転をやっていたようですが、そんな取って付けた装置、まして韓国製では動作するわけが無く、それが何度試運転をやってもトラブルが続くと言う事態に至っていたようです。ですから、MEDCOM製品に問題があったというわけではなかったようです。

噂のMEDCOM製VVVFインバータ装置

3年ぶり?4年ぶり?にソロ空港線に充当されている新型KRDE
しかし、これもまた短期間に終わりそうです

ブレーキ装置、ドアエンジンはナブテスコ製
これも1次車と同じ
見切れていますが、隣のパーツにはTs4とチョークが入っているので、
VVVF以外は4本分一気に調達されているはずです
インドネシア製VVVFなどまともに起動するはずがないですので、これ、納品はさらに遅れますね。で、一番マズイのは新幹線リレー号ですよ・・・。4本で揃えば、曲がりなりにも8連2本が組成出来て、予備車問題はあれど、なんとかやり繰りは出来ますが、4連2本じゃ、まったくお話にならないでしょうと・・・。さらに予備の1本をどうするのという問題も。既報の通り、ジョグジャ空港線でもYIA Xpresに1次車1本が割かれてしまい、これこそ予備は必須ですから、バンドンに回せる編成がないんですよ。こりゃ、また中国が怒りますわ・・・。
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