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CRRCブースで記念撮影するKAIディディット社長と中国中車社員たち

東南アジア最大級(自称)の展示会Rail Tech Indonesiaの季節がやってきました。ついこの前にやったばかりかと思いますが、前回は2022年10月でしたか。4月だか3月にやった気がしますが、あれってオンライン版でしたっけ??(記憶が曖昧)ともかくも、1年足らずで再び開催されたRail Tech Indonesia、コロナ禍も含んでかれこれ5年以上やっていることになりますが、当初こそ、国内外の鉄道関連企業がこぞって出展していましたが、回を重ねるごとに出展料だけが高く意味のない展示会ということに皆が気づき始め・・・。コロナ禍後、初の昨年実施分も酷かったですが、今回はさらに規模が縮小した感じ・・・。




当初は、SONYや東商事などの出展もあったり、日本からも偉い方がスピーチに来ていたり、JR東の講演などもありましたが(東の講演は今回もありました)、どんどん寂しくなっています。2019年前くらいが一番のピークだったかなと思います。今年なんて、もうほぼ開業したも同然なので、出す必要もないということなのか、高速鉄道すら出展無しでした。MRTJも昨年の無人ブースを経て、今年は無し・・・。主催者であるMASKAもブースを埋めることに躍起になっている感じで、もはや鉄道産業と関係ないと言える大学やら高専、はたまた鉄道趣味サークルのブースまで立ち並ぶ始末で。そういえば、INKAシュタドラーの通勤車がポシャった為か、なんだかんだでいつも出展していたABBも今回は無し。CAFもLRTが完成してしまったので出展しませんでしたね。

そんな中、やはり大きな存在感なのが、中国中車です。第1回開催からの数少ない皆勤賞(KAIやINKAだって皆勤賞でないのにw)今回もしっかり、会場入り口目の前の一番目立つところに最大規模のブースで構えています。結局、CRRCが直接受注しているのって、高速鉄道に加えて、LRT向けの一部機器をINKA経由で納めている程度で、そもそもそれは初めから決まっていた話で、この展示会に出展したことによる成果ではありません。それでも、国策的に出展することに意義があるとして、毎年予算を投じているのは流石としか言いようがありません。

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中国中車社員の説明を聞くKAIディディック社長

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社長の見つめる先はCR400AF?いえ、違います
答えは後半に

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とにかく東南アジア最大の鉄道マーケットであるということを
最大限にアピールしているわけですが・・・

インドネシアは東南アジアの鉄道マーケットを牽引役であることをしきりに唱え、東南アジア最大の鉄道見本市を標榜するこの展示会ですが、今回は微妙に言い回しが変わっており(それでも広告や看板の類にASEAN's No1 Traide Showの記載はありましたが)、ASEAN's Leading Trade Showという文面が協調されていました(笑)

その根拠となるのはジョコウィ大統領の掲げるインフラ戦略で、2030年までに1万キロ超の鉄道計画が存在するとのことなのですが、バンドン~スラバヤの高速鉄道延長、約600㎞ですら、あと7年で出来るかどうかといったら、ほぼ不可能なわけで・・・。まして、それを全てPPP でやると言っているんですから、看板倒れも良いところです。そりゃ出展者だって減りますわ。

あとは写真メインで。

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KCIももはや何をしたいのかわからない内容・・・
Cコーナーの出張販売所と化しています・・・

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台湾の通信機器系メーカー
前回も出てたっけ??

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悪名高きPT LEN
今回も懲りずに出展(皆勤賞)

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ついにスカルノハッタAPMの自動運転を諦めたと見え、
旧態依然のパサールミング―の進路制御モニタを展示
この会社にこれ以上のことは無理ですよ

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KAIはLRT Jabodebekを全面に推し出しています

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しかし、単なる利用者向けの展示で、商談対応の人間はほとんど
置いていませんでしたね
LRTの頒布物だけ貰って撤収

そうそう、このとき、まだLRTの試乗会に応募状態で1ヵ月以上が経過し、時間と日付の確定を貰っておらず、まだ貰ってないんだけどどうなっているの?とスタッフに聞くと、それは抽選に外れましたね、と。おいおい、Confirmされていて抽選に外れるってあり得ないし、そもそもその時点で来賓以外は乗車出来ていなかったんだからさ・・・。で、その数日後にしれっと集合時間メールが届いたわけですが(結局、高速鉄道の異常時試験と被ってしまい、乗らなかったわけですがw)。

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INKAのブースも閑散と・・・

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真新しい情報はないですね

KCI向け通勤車については、まだ何も決まっておらず、お知らせ出来ることはなにもありませんとのこと。へぇ~。

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恥ずかしいから、こんな前近代的な手動踏切の展示なんてやめましょうよ
BANGGA BUATAN INDONESIA♡

で、何やら黒山の人だかり。いや、これは大名行列だ!!

この何ら最新情報のないRail Tech Indonesia2023で、唯一のネタは、KAIディディック社長のお出ましとタイミングが重なったということ。白服軍団を引き連れ、会場内を練り歩き、一部のブースに足を止めていました。

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おそらく、最も長く足を止めたのはドイツの通信系の会社

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社長の意志で止まったと言うよりかは、営業マンが敏腕だったというか

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なんだかんだ言ってドイツなんですわ、KAIは

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台車のBarataはMelintas Lansungでした

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今回、唯一の日系企業、フコク東海ゴムさん
昨年に続けての出展で、各社に販路を広げているようです

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マディウンの元祖鉄道学校
出展する必要ある??

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最近、INKAから実習用のハイブリット気動車を導入した
マディウンの国立工科学校
ここでディディック社長は記念撮影

で、その次の訪問先が中国中車ということで、答え合わせ。社長が説明に聞き入っていたのは、準高速用のCR200J。おそらく、中車なら狭軌対応も出来ますよ的に説明を受けていたのでしょう。さすが、最新トレンドをしっかり抑えていますね。日本が北本線経由ジャカルタ~スラバヤに拘り続けた誰も求めていない在来線高速化ですが、KAIは北線に拘らない全体的な高速化を希望しており、現状の複線のまま、マレーシア方式で速度向上を図るとしています。

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マレーシアを隠れ蓑にして、ついに本性を現した中国中車です
あっぱれ!!

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左のちっこいのは水素車両
この位置に置いたと言うことは、これも地方の近郊線区に入れたいと
いうことでしょうね

次回、対面方式のRail Tech Indonesiaは2024年7月30日~8月1日開催が確定。来年はどんな顔ぶれ、展示物になるでしょうか。

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