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ついに出た発送標
トップバッターは05-112F
TS01RとしてINKAに発送されます

前回5月のデポック通信から約半年ぶりの橋の上です。8月頃から既にオフレールされて久しい東急8500系、都営6000系等のKAI所属車の廃車解体が始まり、なにかとざわついているデポック電車区ですが、ついにかねてより準備が進められていたメトロチョッパ系列のリニューアル工事に向けた動きが具体化してきましたので、さっそく橋の上に確認に行ってきました。




6月下旬の政府決定で、中古車両の輸入禁止、国産新型車両の導入12連24本、それまでの繋ぎとして、日本からの新車12連3本、既存チョッパ車のVVVF化改修8連19本を実施することが確定路線になっており、国産新型車両、および日本製の新車も水面下で着々と製造に向けた準備が続いていますが、チョッパ車の改修は新車以上に手がかかることがあり、当初は日本側も大いに協力姿勢を見せていたものの、諸般の事情でなかなか動きが見えない状態でした。

特にINKA側がシステム統一の観点からか、6000系以外は受け付けないという姿勢を見せていた為、KCI側との意見が対立していました。特にINKAは既に休車期間が長い編成に対しては受け付けられない、つまり現行の稼働車以外は受け付けないという強硬的態度を取ったため、議論は平行線を辿りました。稼働車のみを提供しろなどというのは、今のKCIの保有編成数からして、とうてい承認できない条件ですので、当たり前です。KCIとしては、大半の編成が休車になっている05系をまずINKAに送って、これが改修を終えて戻って来たタイミングで、稼働中のチョッパ編成も順次改修するという、当然のルーチーンを検討していたわけですが、INKAにはそれが理解出来ません。一度死んだ編成は、ウチでは直せないというのがINKA側の言い分ですので・・・。それ、もはやレトロフィットじゃないだろ、と・・・。

が、KCI側?が奇策(笑)を使ったことで事態は一変。INKAは05系を受け入れざるを得ない状況となり、さらに8連など要らん!!と、12連化という無理難題をINKAに突き付けています。全く満足の行かない車両を長年KCI側に押し付けてきたこのに対する報復(LRT Jabodebekすら故障続発で、本数足りず減便が始まっている始末ですし・・・)ですね。それで、遂に実力行使といったところか、12連組み換えに向け、21日終電後の05-104F(自走)に始まり、22日に05-102F(NRピカチュウ牽引)、23日に05-109F(NRピカチュウ牽引)と3本が立て続けに方転回送されています。いずれも深夜の回送で、ほぼ撮影は出来ない状態(デポックの出発や明るい踏切で動画で撮る程度しか出来ませんが、それでも現地鉄は沸いていましたw)でしたが、05-102Fに限っては、流石は呪われた編成ということか、走行中にトラブルが発生して、デポックに戻る頃には夜も明けており、デポック電車区の出庫ラッシュに道を譲る為にデポックバル中線でのバカ停となり、大撮影会状態でした・・・。まさかこんなことになろうと思わず、私は撮影していません(というか田舎にいましたので・・・)。

それにしても、まさかこんなにも一気に方転されるとは思いませんでした。3本もやるということは、少なくとも他に3本の組み換え対象の05系が存在するということになります。また、牽引に使われたNRは日中、デポック電車区での編成組み替えに従事しており、24日にデポックからマンガライに返却回送されています。というわけで、今橋の上に向かえば、ある程度の組成変更が完了していると見て、間違いないということで、暑過ぎず、暗過ぎず、ちょうどよい薄曇りということもあり、デポック電車区橋の上にスクランブル発進した次第です。

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まずは、手前の橋から
マジで05系が12連化されてるじゃないの!!
(隣の05-110F8連の長さと比べて一目瞭然)

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そして、05-104Fが4連化!!

そして、05-112Fの増結車両となったのは、こちら。05-104FからT,T,M,M'が抜き取られて、05-112Fに組み込まれた模様です。05-104Fは既報の通り2月の全検切れの後、GCUを実施し9月までの暫定的延命処置を施され、緊急予備車として残っていましたが、結局出番なく9月末を迎えてしまったわけですが、そのまま廃車にならず、活用の道が開けて何よりです。INKAとしては、状態の良い車両(機能が生きている)をなるべく使いたいわけですから、もってこいですよね。05-112Fも、最終的に制御機器からの爆発音&発煙での運用離脱でしたが、制御関係の機器は総取り替えですし、離脱してまだ1年程度と日の浅い為、更新可能と判断されたものと思われます。上記、4連化された05-104Fは05-104, 05-204, 05-304, 05-004となっており、残りの車両が05-112Fに組み込まれていると思われます。車体断面の汚れ具合&床下機器の色からして、おそらく05-112は以下の通りの組成になっているものと思われます。あくまでも予想ですので・・・。

◆05-112Fの12連化(予想)
・05-112, 05-212, 05-312, 05-604, 05-704,05-804, 05-904, 05-612, 05-712, 05-812, 05-912, 05-012

先に種明かしをしてしまいますが、奥の橋側からの証拠写真を上げておきます。

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こちらは窓ではなく、帯部分に張り紙が出ています
TS01R・No.012となっており、05-112のNo.01から順に
番号が振られているようです

さて、手前の橋に戻り、他の廃車ゾーンの状況を。というか、廃車、一部は既に除籍、国有財産抹消手続きが完了している車両もあった中、まさかの復活とは、如何にこの中古車両導入の可否を巡る動きが、二転三転、予測不可能な動きをしたのかを物語っています。もっとも除籍されていても、先日の6107Fの車両差し替えに見られるように、車番ごと入れ替えてしまえばなんら問題はないわけですが、今回は番号を差し替える相手すらない為、どのような処理になるのかも見ものです。もはや改修後は05系を名乗らなくなる可能性もありますよね。05-112Fは5月時点で、廃車は確定していたものの、除籍手続きは入っていなかったはずで、側面車番脇の赤スプレーは昨日見た時点では確認出来ませんでした。ギリギリセーフだったということでしょうか。

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手前は6111F、除籍マークは記入前
その先端にあるのは8500系の欠車中間車
その奥はマト52編成のMM'6と205系の白い屋根、MM'5017,MM5018 
さらに先端は6107Fから外された中間車
一番奥は05-109F

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拡大
6407 or 6607どちらでしょうか

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クーラーも外され、なんら養生をされていない
MM'6も活用されるのでしょうか?
除籍マークは今のところ無し

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奥側を望む
右端は05-109Fの屋根、今のところ8連のまま
隣の205系はMM'400とMM'5017、その奥の05-105は手つかず(事故車なので更新対象外?)

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203系は事故車のマト52編成のうち、クハ203-2、モハ203-4
冷房にご丁寧にカバー付けている割に除籍マーク済
203系も結局、リニューアルの対象らしい(本当かよ?)ですが、
やるかやらないかは神のみぞ知る・・・ですね

おまけ
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除籍車両がオフレールされていた原っぱですが、何故か都営車1両が解体されず
残っていました・・・、倉庫にでもするつもり??(高田産業かよ)

奥の橋へ移動。

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05-112Fと05-110F
こちら側でケツを揃えていますので、05-112Fが長いことがわかります
編成向きは揃っていますね

ところで、初めパッと見たとき、05-112Fの隣にいるのは、てっきり05-102Fだと思っていましたが、110Fでしたね。全検(P48)明けもほどなく、05系で一番状態の良い車両の呼び声通り、トラブルなくプリオク線運用をこなしていますが、こちらも当然更新対象ということで、まさかの運用離脱?通電状態でしたが、もしかするとこの姿での運用はもしかすると、既に拝めないのかもしれません・・・。一度くらい運用に復帰するとは思うのですがねぇ。左奥に見えるのは6126F,さらにその脇には8618Fから欠車した4両の姿も見えます。

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05-102Fはこちらに
隣の8618Fは通電中、その右は6132Fの欠車2両ですね

05-104F同じく、ここ半年弱、運用実績の無い東急8618Fは緊急予備車。それでも通電はされており、機能維持はなされているようです。05-110Fの離脱で、まさかの復帰もありえる?1月に要検(P24)出場しているので、理論上はまだ復帰しても何ら問題はないわけですが。そして、せっかく方転しても動きの無い05-102F、果たしてペアを組み相手は、4連の05-104Fになるのか、それとも4両を05-110Fに供出するのでしょうか?留置場所確保上、一度に12連に組み替えることは出来ないのではないかと思われ、まずは1本目の配給後に次の動きが出てくるのではないでしょうか。今年初めのパシルブングール配給でも、初めの1本を組成した後、NRの日中の暇な時間を使って、配給開始後に組み直していましたからね。今回も同じような動きになるものと予想。なお、最初のINKAとの契約は12連4本の模様で、05-105Fを対象外とするならば、最終的には引き続き運用中の05-108Fも巻き込んだ動きとなりそうです。

そうそう、毎度この位置の常連であったレール上の最後の都営車「Rakitan」はオフレール車両群と共に9月頃に解体され、消滅しています。

最後に今月の全検(P48)&要検(P24)入場車を。

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10月のデポック全検(P48)入場の205系H12編成が姿を現しています
スカートはデポック型に換装

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要検(P24)編成も今月は優秀で、既に最終仕上げの状態
205系H22+H21編成です

おまけ
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今月の全検終了ということで、全検棟の中は・・・
203系の中間車ですね、現在稼働中の欠車はないですので、
マト52編成のいずれかの車両のチェック中のようです

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モーターカーの後ろに繋がっているのは、ただの205系ですね
新帯なのでMM'329ですかね

リニューアル議論が沸く前に早々に多数廃車、解体されてしまったメトロチョッパ車とその部品取り用車両が浮かばれない気持ちもしますが、新規中古車両導入で年内にも全廃になりそうな勢いだったチョッパ車がまさかの更新延命とは、これまた明日何が起きるかわからないインドネシア鉄道史に新たな1ページを刻みました。今後の動きに注目です。

※というか、05系の冷房機器、撤去しないでいいんですかね?(ぼそっ)

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