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ガラクタ置き場はもう満タンです

さて、何か月ぶりのデポック電車区橋の上でしょうか。といっても、大きな動きはないわけですが、年明けからの新車導入開始に向けて、嵐の前の静けさといったところ。まず、1月から3月頃にかけて12連3本(一説によれば1月に一気に3本とかいう話も)、さらにその後も8本が導入されることから、デポック電車区に溜まりに溜まっている廃車の山をどうにかしなければ新車の置き場がありません。いくら、マンガライ電車区を開設したり、マンガライの森を電化したとはいえ、抜本的にはデポックをなんとかしなければなりません。





以前、6123Fの検査明け記事でもお知らせしておりますが、KCIは今年度中に128両程度を廃車、除籍する必要があります。もっとも、廃車=解体では無いため、実際にデポック電車区から姿を消すのは既に除籍隅の朽ち果て編成、6111F、6126、6125Fあたりになるのかとは思いますが、通例からすればやはり年度会計に合わせるため(インドネシアの会計年度は12月〆です)、そろそろ動きが見えてくる頃合いです。1~2か月後にはかなりすっきりしたデポック電車区がお目にかかれるかもしれません。

というわけで、第一の橋から。

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当日は土曜日であったため、寝ている車両も多く、
いつにもまして、満タンな様子です


左からM15、6108F、M52、そして奥の6000系が故障により長期休車中の6131F。特に動きはないですね。

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で、6131Fの隣がこちら6133F

ご承知の通り、こちら年内除籍候補の6133F。ただ、現状のステイタスは休車のままですので、書類を適当に書き換えて、年が明けたら復活ということもあるのかもしれません。特に留置位置が11月中頃に変化しており、廃車置き場から、営業車も留置される真ん中のエリアに移動しています。廃回へ向けた動きなのか?とも言われましたがその後変化なし。ヘッドライトが抜かれたところで、しれっと復活する編成なんてのはいくらでもありますからね。その隣はM32、そしてその手前がM12、いずれも土曜日なので運用数が少なく、予備編成です。

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で、こちらが問題の休車・廃車置き場

8003Fにマト52他の常連にもはや動き無しなのですが、そこに205系もちらほら混じっています。まず、橋のすぐ下に止まっているこちら。

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ハエ25ですね

先日、一部の車輪交換を終え、運用復帰したばかりのハエ25編成ですが、なんと、再びの休車。この前、車輪交換しなかった車両が車輪限度値を割っているようで、使える車両を他編成に供出し、ハエ25編成は休車となりました。一気に変えてしまえば良かったのもを…。204‐144,204‐49,204‐398,205‐389,204‐37,205‐144の6両で留置中で、そのうち、サハ204‐37は何故か冷房装置が撤去されていました。え?サハ204‐37って、ハエ22の6ドア車じゃないですか…こちらの詳細は年明け、別記事にてお知らせします。

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左端の冷房が撤去されているのが、サハ204‐37
にしても、非稼働車で満タンです

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そんな中に205系がもう1本留置されています

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H28ですね

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H28他編成が車輪交換or車輪削正待ち列として組成されています
H28はMM'43をM64+M63に戻してしまった為、当面の間休車です…
→時系列が前後してしまいますが、この後、マンガライへ回送されています
(マンレポVol.371参照)

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このまま車輪削正にぶち込んでし合えばいいのではと思いますが…

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常連MM’5018も定位置のままですが、
いつのまにか2両とも仮台車になっていますね
亀裂等の出ている車両に供出したのでしょう
これでMM’400と共に部品取り化が確定です

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気になるのはこちら

2024年分の廃車回送準備として、チカウムのKCIヤード側の解体処理は完了し、いつでも受け入れ準備が出来ていますが、デポック電車区の廃車ヤードも雑草が定期的に刈り取られており、廃車回送をせずともある程度の両数はデポックでオフレール、現場解体という可能性もあります。もはや留置期間が長すぎ、配給に耐えうるかどうかわからない6111F,6125F,6126F,7117Fあたりはここで解体かもしれませんね。12月初めくらいから廃回設定されるかと思いきや、ここまで無いということは、少なくとも年末年始の繁忙期間中の設定は不可能であるため、正月明けにすぐに設定されるか、あるいはCRRCから新車が入るタイミングで不足する分だけ現場オフレールかもしれません。

※訪問&記事執筆時点では動きの無かった廃車作業ですが、12月21日より、現地でのオフレール作業が開始されています。詳細は後日、またお知らせします。

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続いて第2の橋へ
左から6115F、6131F、8618F、そしてM15

8618Fはここ1週間近くこの位置から動きがないのですが、検査期限からして2025年1月分の全検(P48)入場待機です。8618Fは2024年内除籍分の128両に含まれていないため、延命はほぼ確定しています。6115Fはご承知の通り、除籍候補です。

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左からマト66の欠車2両、6134F、6105F、M3(単なる予備編成)、6115F

M3以外は除籍候補。マト66の欠車は車輪交換して復帰させるつもりはあるのでしょうか??1~2年以内には廃車でしょうから、いまさら金はかけない気はします。というか、これも128両のうちにカウント出来るのでしょうか。

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で、注目は8610F
ほとんどの人は廃車だと言っていますが、書類上は休車です

本来、2024年内に3本が全検(P48)を通るはずだった東急車3本、8604F、8003F、8610F。証拠に既に一部スペアパーツを購入済で、デポック電車区にストックされてあるにも関わらず、一転の計画変更とうう今年最大の謎な動きでしたが、実態は205系武蔵野編成の全検(P48)本数が多すぎて、そちらを優先し、東急が後回しになってしまったというものです。ただ、共同通信をダシにした公式取材(笑)では、KCI本社車両担当から8003Fは廃車、復帰予定はないという見解が取れており(公式ガセの可能性はありますがw)、同時に離脱した8604Fにも部品取りの動きが見られることから、この2本はほぼ廃車で確定なのですが、8610Fは休車扱いが続いています。8618Fの再12連化に一部が活用されるのか、それとも8618F、8610Fがいずれも8連で復帰するのか、注目と言えそうです。

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M14が要検(P24)入場中
この後、出場試運転で出てきました
隣のナハ7+ナハ8は月検中

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全検棟

で、最後はこちら。2024年最後のデポック入場は、予定通り6129F。完全に全車が取り込まれています。月末までには順当に出場してくるのだと思いますが、10連復帰できない6132F、そして編成丸ごと休車の6131Fと、状態の良いはずのメトロ6000系5M5T車の稼働率が低いのは、やや気がかりなところです。最新のシステムを使っている分、ジャカルタの環境には馴染まないというのがあるのかもしれません。

【おまけ】
2024年度廃車編成128両大予測

05‐102・05‐104・05‐105・05‐109(計20両)
6105・6111・6115・6125・6126・6127・6133・6134(64両)
8604・8003(24両)
203‐2(12両)

これで120両、残り8両をどこから捻出するか、ですが、8610Fは書類上12両で登録されているので、これを参入すると数が合わなくなります。大穴と言えるのが、検査期限をとうに超過しても騙し騙し使い続けている05‐108Fの存在です。これ以上、本数を落とすと運用数がついに賄えなくなるので、特例的に走らせているわけで、廃車まで、月検以外の検査は通さない、完全使い倒し期間ですので、CRRCの運用開始の目途が立ったタイミングで離脱させて、ぴったり128両にするのかもしれません。

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