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先週末のゲート前

改めまして、新年あけましておめでとうございます。本来、年末年始とは無縁のBalaiyasa Manggaraiですが、カレンダーの巡りが悪く、正月モードでしょうか。ひっそりとしたゲート前です。1月分の全検(P48)入場分の205系H1編成は完全に取り込まれており姿がありません。なお、要検(P24)入場のメトロ6000系6130Fは出場済で、年末までに運用復帰しています。止まっているのはハエ30編成で、検査時期とは関係ないため、車輪削正か何かでしょうか。




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削正線にいるのは⁇

削正線には菱形パンタの205系が1本押し込まれていますが、編成番号は不明。削正待ちだったチャンプルー編成かもしれません。そんなわけで、大きな動きがないのでこちらも。

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ガラガラの旧マンガライの森

去る1月5日までが年末年始輸送期間だったため、この通り、客車エリアは車両が出払っておりがらんどう。そんな中、こんな車両を発見しました。

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改造途中のPriority

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脇を固めているのは用途廃車のK2(魔改造されてK3 NG化される可能性ありですが)

この謎の改造車、当初なら2019年から2020年にかけてPriorityに改造される予定だった91年製のK2のうち2両(残る3両は落成し、今期の波動輸送でも活躍していました)だそうで、コロナ禍に突入した影響で改造打ち切り、とのことで…。手前の留置車に隠れて見えなかったのか、それともこのタイミングで工場奥から引っ張り出されてきたのか。もし、Java Priorityを準定期化するのであれば、一般貸し切り枠で使えなくなってしまうため、この好評を受けて改造再開となることを期待したいですね。手前のK2もNew Generation化の対象になるでしょうか。

おまけ
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恒例の季節装飾
設置当初はプレゼントの箱付近に黒んぼの人形も設置されており、
プレゼントを盗む泥棒をサンタが追いかけるという設定だったのですが、
利用者から人権侵害とクレームを受けて全駅設置分撤去されましたw

年始めということでこちらもあげておきましょう。定点記録ということで。

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先日まで桁だけだったLRTJの高架、側面の壁が伸びてきて
だいぶ“らしく”なってきました
来年の今頃には中央線の線路を越しているでしょうか

さて、インドネシアでは新年早々、1月1日からビックニュースが流れてきました。2023年6月1日以来の、全国ダイヤ大改正が2025年2月1日に実施されることが決定し、1月1日からKAI Accsess上で新ダイヤが発表されています。インフラ側の改良はすでにほとんどが完了していますので、今回のダイヤ改正の肝は新型車両導入に伴うスピードアップ、車形変更です。また、高速鉄道開業後初の全国改正ですので、輸送実態に適したテコ入れが随所に反映されています。一部はツイッター版でつぶやいておりますが、改めてこちらで紹介していきます。全国全列車を逐一確認するのは気が遠くなりますので、主にジャワ島、ジャカルタ乗り入れ列車等に絞ったものになりますので、ご承知ください。下記以外でも区間延長や増発、多数の変更が発生しています。

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新車続々、2025年2月1日ダイヤ大改正‼

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・スパンジャン~ウォノクロモ間複線化(2023年12月1日供用開始済)による時刻調整
・キアラチョンドン~チチャレンカ複線化(2025年1月1日全区間供用開始済)による時刻調整
・ムアラエニム~ムアララワイ(2024年12月18日入線確認、2025年1月4日荷重試験実施済み)による時刻調整
・チャクン~ブカシ列車線の路盤慣らし期間終了に伴う速度向上(120㎞/h化)


1. Argo Parahyangan, Argo Cheribon消滅

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さよならArgo Parahyangan

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Argo Cheribonは完全廃止
K3 New Imageのガンビル定期乗り入れはこれで消滅か

2025年2月1日改正最大の見どころ。かねてより、ぼったくりArgo、名ばかりArgoと批判されてきたバンドン行き、チルボン・テガル行きのArgoが廃止されます。Ekonomi併結で、もともと列番からしてもArgoではなく、急行並みの鈍足ぶり、給食設備もメニューもはやArgoですらないという、値段が高いだけの看板倒れ列車でしたが、ついに大ナタが振るわれるときが来ました。特にCheribonは高速道路開業以来、乗車率も低迷しており、ガンビル機回しがただただ邪魔なだけの存在でしたので消えてくれて何よりです。バンドン行きのArgo Parahyanganは高速鉄道開業後もそこそこの乗車率を維持しており、ダイヤ改正後は減便されつつもParahyanganとしての運転となり、停車駅が拡大します(2009年ダイヤ改正で惜しまれつつも廃止されたParahyanganがまさかの復活‼)。なお、チルボン行きのスジ自体は残され、多客臨として運転可能性は残されています。列車名もGunung Jatiとして用意されています。この列車名、Parahyanganと共に1970~1980年代の古き良き国鉄黄金期の看板列車(一時期は日車KRDの中距離仕様車も充当)であり、オールドファンにとってはたまらないものですね。

2. Parahyangan, Pangandaran, Papandayanがプルワカルタに全列車停車、カラワン、チカンペックにも一部停車

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改正前、改正後の比較
しかし、日中下りがバッサリと切られましたね

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プルワカルタからの帰りが劇的に便利に

上記で紹介した通り、ガンビル~バンドン間のArgo Parahyanganは往年のビジネス急行Parahyanganに先祖返り、ガルット行きのPapandayan、バンジャル行きのPangandaranと合わせて1日7往復(定期列車)運転ながら継続設定されます(このほか、PSO急行Serayu,Cikurayも引き続き運転)。列車名だけでなく、列番も先祖返りしており、ビジネス急行列番の100番台に格下げされており、遅延、運転整理、救援手配時等の優先順序も当然格下のものになります。着回し邪魔なので、もう全部スネン発着にしてしまえばと思うのは私だけ??ブカシ、チカラン、カラワン、チカンペック停車列車については、各自KAI Accsessでご確認ください。

3.特急・急行で所要時間短縮、Argo Bromo Anggrek速達化、ただしチルボンには引き続き停車

新型車両増投入(SSNG)に伴い、特急のみならず一部の急行でも120㎞/h運転が始まり、主要区間で所要時間が短縮します。また、噂されていたArgo Bromo Anggrekの速達化ですが、チルボン通過は2月1日時点では見送られています。ただ、従来停車していたプカロンガンが通過となり、20分の短縮となります。今改正で速達化される主な特急・急行は以下の通りです。

・Majapahit Pasar Senen~Malang △124分
・Pandalungan Gambir~Jember △95分
・Progo Pasar Senen~Lempuyangan △87分
・Tawang Jaya Pasar Senen~Semarang Poncol △76分
・Ciremai Semarang Tawang~Bandung △74分
・Sawunggalih △60分
・Matarmaja Pasar Senen~Malang △59分
・Sri Tanjung Lumpuyangan~Ketapang △55分

旧PSO急行のProgoやTawang Jayaに新型車両が投入され、120㎞/h運転が始まるとはすごい時代です。2月1日から新たに120㎞/h化される特急・急行は以下の通り。

【Pandalungan,Brawijaya,Manahan,Malabar,Harina,Gayabaru Malam Selatan, Jayabaya, Harina, Bogowonto, Gajawong, Senja/Fajar Utama YK, Sawunggalih, Ciremai, Menoreh, Tawang Jaya Premium, Majapahit, Logawa, Jayakarta, Jakatingkir, Progo, Tawang Jaya,Matarmaja, Bengawan, Kahuripan, Pasundan. Sri Tanjung】※SS・SSNG又はNIで運転


4.主要区間で増発、号数表示復活

上記列車照会の画面をご覧いただければわかる通り、2月1日改正以降は全ての列車の列車名後ろに列番とは別に号数表示が入ります。これもまた、1970~1980年代の国鉄全盛期にやっていたことがここにきて復活ということなのですが、これは従来、同一列車名の列車が1~2往復しかない(Argo Parahyangan、Argo Cheribonを除く)ために、営業上は列車名+pagi/siang/malamと区別出来ていたものが、今回、列車名を変えずに抜本的に増発するために、号数表示で区別することにしたものです。しかし、あくまでもKAIの社内都合によるものなので、列車番号順の附番、つまり、発車時刻順でないということには注意が必要です。また、号数が復活したということは、同一区間、同一車種にも関わらず、異なる列車名が用意されている(Argo Dwipangga/Lawu、Argo Sindoro/Muria、Argo Wilis/Turangga, Menoreh/Tawang Jaya等々)列車は今後、列車名が整理されるのかもしれません。その方がわかりやすいので、早期の名称統一を期待します(KAIのことなので、やらないと思いますが…)。増発列車は以下の通り。

・Argo Merbabu 1往復⇒3往復
・Taksaka 2往復⇒3往復
・Sawunggalih 2往復⇒3往復 ※但し同一区間のKutojaya Utala1往復は廃止
・Menoreh 1往復⇒1.5往復
・Tawang Jaya Premium 1往復⇒1.5往復 ※MenorehとTawang Jaya Premiumは共通運用化
・Panorango 3往復⇒4往復 ※夜間時間帯に1往復増発
・Harina 1往復⇒2往復 ※Mutiara Selatanと共通運用
・Purwojaya 2往復 ※1往復は臨時列車⇒3往復 ※増発分は当面の間臨時扱い

5.新型車両(SSNG)増投入に伴う車形変更

昨年12月までにSSNG投入に伴う玉突き転配により、非Argo特急のNI化が進められていますが、2月1日ダイヤ改正から下記の急行及びローカル急行(特別快速)の車形が変更されます。

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KamandakaのK1が廃止され、オールK3NG(改)に統一
Banyu BiruのK2が廃止、K3NIに統一(Tawang Jayaと共通運用化)
MenorehがK1+K3 NIに格下げ(Tawang Jaya Premiumと共通運用化)
Tawang JayaはK3NI化って、Tawang Jaya Premiumでいいんじゃない?

また、再掲になりますが、下記の急行が12月までにK1・K3 SSNG及びK3 NG(改)化されています。SSNG化された列車は全列車で120㎞/h化が実施されます。現状、Majapahitに連結されている120㎞/h非対応の荷物車は改正後は連結無しとなります。

・K1 SSNG+K3 SSNG
Matram
Lodaya
Gayabaru Malam Selatan
Jayabaya

・K3 SSNG
Logawa
Majapahit
Jakatingkir
Progo

・K3 NG(改)
Brantas K1併結
Rangga Jati K1併結
Dharmawangsa K1併結
Kamandaka K1併結
Jogrosemarkerto K1併結
Blambangan Ekspres K1併結
Mutiara Timur K1併結
Banyubiru
Menoreh

MenorehとBanyubiruはわずか2か月弱で再び車形が変更されることになります。

6.ネタ過ぎる予定臨
実は現時点で列車照会画面に反映されていない列車も多数存在しており、当面の間は臨時列車扱いで毎日又は指定日に運転される模様です。かつてのManahanやTegal Bahariのような感じですね。ところで、Tegal BahariはK2を連結したまま定期列車化されています(共通運用のGumarangも引き続きK2連結)。一体、K2はいつまで生き延びてしまうのでしょうか。1月1日時点で表示されない予定臨列車は下記の通り。

・Madiun Jaya Pasar Senen~Madiun ※Kutojaya Utala編成を転用、120㎞/h運転
・Ijen Ekspres Malang~Ketapang
・Argo Anjasmoro Gambir~Surabaya Pasar Turi ※120㎞/h運転、現SS運用のSembrani Tambahan
・Sancana Utala Surabaya Pasar Turi~Yogyakarta~Cilacap 
・Gunung Jati Gambir~Cirebon
・Cakrabuana Gambir~Cirebon~Purwokerto

面白いのはコロナ禍で消えた列車が相次いで復活ということで。まずは、Argo Anjasmoro。ルーツは2019年12月ダイヤ改正で設定された幻の臨時列車、Anjasmoro(2020年2月下旬コロナ禍にて廃止)なんですよね。設定当時には南線経由Pasar Senen~Jombang間の急行でしたが、今度は北線経由の特急、しかもArgo。Anjasmoroって、ジョンバン、クディリあたりにある山ですから、北線経由ではもはや関係なし。Sembrani Tambahanのままじゃ、ダメだったんですかね。そして、ご存じSancaka Utala。これまた2019年12月に設定され2月には消えていたわけで…。特にGundih~Gambringan間の連絡線を経由する唯一の営業列車ということで、これは設定されたらすぐに乗りにいかないと。どうも編成がK1・K2併結になるようなので、ネタすぎます。さらに言えば、Madiun Jayaも15年ぶりくらいに列車名として復活ですね(前はジョグジャ~マディウンの快速でした=現、快速BIAS)。

Cakurabuanaはどう考えても利用者いないと思うので、設定されたとしてもすぐに自然消滅しそうです。Sawunggalihが3往復あれば十分でしょう。編成もどうせ同じなんですから、Gunung Jatiに統一すればよいものを…

ざっと駆け足でダイヤ改正の概要をまとめてみました。現時点でジャカルタ首都圏のKCI各線の新ダイヤは公開されていませんので、詳細判明次第、またお知らせします。(車両が増えていないので、大した変化はない、あるいはCRRC投入に向けて空スジが多数入るかもしれません)

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