
夜明け間際の北本線を下るKutojaya Utala
マンレポVol.380でお知らせした通り、今年のレバラン臨、ジャカルタ早朝発に要チェックな列車が複数設定されています。まずは、今期レバラン臨でスネン1番列車(4:25発)となるKutojaya Utara。同列車は2月1日ダイヤ改正で性格の同じSawunggalihの3往復化を受けて廃止されていますが、まさかのレバラン臨で復活となりました。ビジネス急行(K2)のSawunngalihに対して、非冷房ボックスエコノミーのKutojaya Utaraという棲み分けが長らくなされていましたが、2016年以降の相次ぐ新型車両の導入で徐々に両列車の差が無くなりつつありました。
当ブログ記事でもインドネシアの急激な所得増に伴う急行列車のグレードアップには注目(特急の車形変更より、よほど面白い)しており、過去記事を遡り読んでみると、Kutojaya Utaraはこのような変遷を辿っています。
・2015年レバラン臨にて、臨時Kutojaya UtaraがK3 AC(2&2ボックス)化
・2016年レバラン臨にて特発臨Kutojaya UtaraにK3 NIが初充当(臨時Kutojaya UtaraはK3 ACで据え置き) この時点で、定期Kutojaya UtaraがK3 PSOの2&3ボックスのままでしたので、臨時便の方が車両クラスが良いという逆転現象が発生…。
・2017年レバラン臨にて、臨時Kutojaya UtaraはK3 PSOに格下げも、特発臨に17年製K3 PRE(赤帯)を初充当。当時のSawunggalihはボロK2ですので、ここでもまた逆転現象が発生…。
・2018年5月から新型SS客車の増備を受けて臨時Kutojaya UtaraがK3 SS化。わずか1年足らずで、K3PREからK3SSへ特進的昇格。
・2018年9月から定期SawunngalihがK3SS+K1SS化(K2廃止)、定期Kutojaya UtaraがK3 SS化。
というわけで、2018年9月以降はK1(エグゼクティブ)の連結の有り無し以外にSawuggalih
とKutojaya Utaraの違いはなくなっており、かつては貧民列車だったKutojaya Urataraは集団見合い式のリクライニングシートと、K2並みの居住性へ向上。一方、運賃は両列車とも大幅に引き上げという結果になっており、設定時間もほぼ差がないことから、いずれどちらかの列車が淘汰されるとは容易に予想出来る状態でした。ただ、その後のコロナ云々もあり、じわじわとここまで延命したとも言えますが、遂に2024年1月31日をもってKutojaya Utaraは定期列車としての運行を終了。余剰となったK3 SSはMadiun Jayaに転用されています。
・2015年レバラン臨にて、臨時Kutojaya UtaraがK3 AC(2&2ボックス)化
・2016年レバラン臨にて特発臨Kutojaya UtaraにK3 NIが初充当(臨時Kutojaya UtaraはK3 ACで据え置き) この時点で、定期Kutojaya UtaraがK3 PSOの2&3ボックスのままでしたので、臨時便の方が車両クラスが良いという逆転現象が発生…。
・2017年レバラン臨にて、臨時Kutojaya UtaraはK3 PSOに格下げも、特発臨に17年製K3 PRE(赤帯)を初充当。当時のSawunggalihはボロK2ですので、ここでもまた逆転現象が発生…。
・2018年5月から新型SS客車の増備を受けて臨時Kutojaya UtaraがK3 SS化。わずか1年足らずで、K3PREからK3SSへ特進的昇格。
・2018年9月から定期SawunngalihがK3SS+K1SS化(K2廃止)、定期Kutojaya UtaraがK3 SS化。
というわけで、2018年9月以降はK1(エグゼクティブ)の連結の有り無し以外にSawuggalih
とKutojaya Utaraの違いはなくなっており、かつては貧民列車だったKutojaya Urataraは集団見合い式のリクライニングシートと、K2並みの居住性へ向上。一方、運賃は両列車とも大幅に引き上げという結果になっており、設定時間もほぼ差がないことから、いずれどちらかの列車が淘汰されるとは容易に予想出来る状態でした。ただ、その後のコロナ云々もあり、じわじわとここまで延命したとも言えますが、遂に2024年1月31日をもってKutojaya Utaraは定期列車としての運行を終了。余剰となったK3 SSはMadiun Jayaに転用されています。

とうわけで、K3 ACによる臨時Kutojaya Utaraは実に10年ぶりの運転‼

しかし、形式はK3 ACでも、既にアコモ改座後のK3 NG(改)化されており、
車内は回転式リクライニングシートです
(ドア脇のEkonomi表記の下に小さくNew Generationとあるのが見えますかね;;)
公式からも出ている通り、今季の臨時Kutojaya Utaraは着々とBYMで改造の進んでいる元K3 AC改造、K3 New Generationで運転されています。K3 NG(改)が何ぞやという人は過去記事を漁ってください。臨時での復活ということで、定期時代からの格落ち感(見た目はK3 PSOとぱっと見変わらないし…)が半端ないですが、これも臨時列車らしくて良き。組成も各所から寄せ集めです。というか、この1年間で改造車、本当に増えましたね。元々球数の少ないK3ACですが、こんなに余ったるんだな、と。
◆臨時Kutojaya Utara
KA7027A KTA16:00→PSE23:35
KA7028A PSE4:25→KTA11:35
・P0 67 01 KTA, K3 0 12 41 SLO, K3 0 12 49 SLO, K3 0 14 41 SBI, K3 0 10 04 SDT, M1 0 85 01 SMC, K3 0 12 07 SDT, K3 0 10 07 SDT, K3 0 12 36 SMC, K3 0 12 38 BL
そして、お次。早朝から雲一つなければ、この辺から晴れていたはずなのですが、まあ撮れたので良しとします。今期からK2がK1(旧Argo及び青胴)に置き換えられ、K1+K3組成になったKeretajaya Tambahanです。見た目的には、Kutojaya Utaraよりもネタと言えるでしょう。
◆臨時Kutojaya Utara
KA7027A KTA16:00→PSE23:35
KA7028A PSE4:25→KTA11:35
・P0 67 01 KTA, K3 0 12 41 SLO, K3 0 12 49 SLO, K3 0 14 41 SBI, K3 0 10 04 SDT, M1 0 85 01 SMC, K3 0 12 07 SDT, K3 0 10 07 SDT, K3 0 12 36 SMC, K3 0 12 38 BL
そして、お次。早朝から雲一つなければ、この辺から晴れていたはずなのですが、まあ撮れたので良しとします。今期からK2がK1(旧Argo及び青胴)に置き換えられ、K1+K3組成になったKeretajaya Tambahanです。見た目的には、Kutojaya Utaraよりもネタと言えるでしょう。

K1のボロボロ感が素晴らしい

Dharmawangsaのような組成ですね
臨時Taksaka等が続々とSSNG化されていますので、そこであぶれたK1が格下の臨時急行に回ってきているという構図です。

K1 0 96 05 BL

K1 0 96 01 BL

K1 0 67 07 BL

K1 0 84 06 BL

Kertajaya TambahanのK3はK3 ACながら未改造の2&2ボックスでした
K3 0 12 12 BL
来年のレバラン輸送時にはこれらもNewgeneration(改)化されていることでしょう。
◆臨時Keretajaya Tambahan
KA7018A PSE 5:05→SBI 15:33
KA7017A SBI 20:40→PSE 7:28
K1 0 96 05 BL, K1 0 96 01 BL, K1 0 67 07 BL, K1 0 84 06 BL, MP3 0 12 05 SLO, K3 0 12 22 BL, K3 0 11 02 BL, K3 0 10 12, K3 0 10 11 BL, K3 0 14 18 SLO
レバラン臨の定番とも言えるBL所属車が多数駆り出されていますね。って、今定期運用で2&2ボックスのK3 ACって運用ないですよね。同型車でBL所属車使っているのって、Singasariがありますが、これってNew Generationが出る前に、K3PREに準じたリクライニング式集団見合いに改造されていますからね。運輸省番号だけでは判別できず、現場での運用管理がどのようになっているのか気になります。同系列でボックス、集団見合い、回転式があって全部定員もバラバラとか、カオスです。
続いてはガンビルからの1番列車、ガンビル5:30発のTambahan GMR-YK。今期、2往復運転になっているうちの1本で、告知の通り、何ら変哲もないSS編成です。面白いのはガンビル発でありながら、K3SSも連結していることでしょうか。ガンビル発でK3が付くのはParahyanganとその亜種、そして旧Cirebon Expresの流れを組むいずれも中距離特急に限られてきましたので、ジョグジャ行きの特急にK3が付くというのはちょっとイレギュラーです。
◆臨時Keretajaya Tambahan
KA7018A PSE 5:05→SBI 15:33
KA7017A SBI 20:40→PSE 7:28
K1 0 96 05 BL, K1 0 96 01 BL, K1 0 67 07 BL, K1 0 84 06 BL, MP3 0 12 05 SLO, K3 0 12 22 BL, K3 0 11 02 BL, K3 0 10 12, K3 0 10 11 BL, K3 0 14 18 SLO
レバラン臨の定番とも言えるBL所属車が多数駆り出されていますね。って、今定期運用で2&2ボックスのK3 ACって運用ないですよね。同型車でBL所属車使っているのって、Singasariがありますが、これってNew Generationが出る前に、K3PREに準じたリクライニング式集団見合いに改造されていますからね。運輸省番号だけでは判別できず、現場での運用管理がどのようになっているのか気になります。同系列でボックス、集団見合い、回転式があって全部定員もバラバラとか、カオスです。
続いてはガンビルからの1番列車、ガンビル5:30発のTambahan GMR-YK。今期、2往復運転になっているうちの1本で、告知の通り、何ら変哲もないSS編成です。面白いのはガンビル発でありながら、K3SSも連結していることでしょうか。ガンビル発でK3が付くのはParahyanganとその亜種、そして旧Cirebon Expresの流れを組むいずれも中距離特急に限られてきましたので、ジョグジャ行きの特急にK3が付くというのはちょっとイレギュラーです。

別に…な編成です
参考画像

ただ、もう1往復のTambahan GMR-YK
K3が4両も繋がっているので、わかる人はおや?と思うでしょう

サボ
ただのSS車なので組成は割愛しますが、SBIやYKの余剰車を中心に組成されていました。元Argo Bromo AnggrekやTaksakaの編成でしょう。SSももはや波動車の時代です。早すぎる新陳代謝。
◆臨時Tambahan GMR-YK
KA7007A YK 6:20→GMR13:09
Ka7009A YK 18:20→GMR 1:55
KA7010A GMR 5:30→YK 12:24
KA7009A GMR 16:25→YK 23:14
所要時間は定期Taksaka等と比べると1時間弱余計にかかってはいますが、十分な走りですね。しかし、K3を連結しているがために、Taksaka Tambahanを名乗れないのがなんとも…です。
KA7007A YK 6:20→GMR13:09
Ka7009A YK 18:20→GMR 1:55
KA7010A GMR 5:30→YK 12:24
KA7009A GMR 16:25→YK 23:14
所要時間は定期Taksaka等と比べると1時間弱余計にかかってはいますが、十分な走りですね。しかし、K3を連結しているがために、Taksaka Tambahanを名乗れないのがなんとも…です。
で、SSが波動用に凋落するほど破竹の勢いで増え続けるSSNG。今年1月31日から、元ビジネス急行(K2)シリーズの一端を担っていたFajar Utama SoloがSSNG化されています。同列車はビジネス急行時代、2016年に余剰K1(旧Argo又は青胴)をK2に併結する体制に変更になった後、2018年5月からSS化(K1+K3)、K2を廃止していましたが、それから早7年。今回、SSNG化の対象となりました。さわやかな窓周りの青帯が美しいのですが、ジャカルタではなかなか撮れない組成。ここにきて日が差してきてラッキーでした。

定期列車ですが、ジャカルタでは早朝過ぎて撮れないので…

昔のK2(青胴)のイメージが現代に復活した感じで良いですね

K1はジャカルタ側に3両連結
食堂車の位置はクラスの境でなくなったんですね
昨年末にかけて導入された2024年製の最終グループを中心に組成されていました。兄弟列車であるSenja/Fajar YKは今のところSSのままですが、こちらも近いうちにSSNG化されるのか注目です。

ジャカルタではなかなか撮りづらいMatramですが、
これもレバラン帰省中にMadiun Jayaと一緒に撮っておきました
なお、臨時Fajar Utama Soloとも言えるMatram(2019年12月1日ダイヤ改正より定期化)も、2024年12月からSSNG化されていますが、両数、クラス構成は全く同じながら、現在、共通運用は解消され、それぞれが別個の編成を充当しています。2017年レバラン輸送から登場し、当初はK3NI、そしてK2+K1(旧Argo又は青胴)という時代を経て、K3NI+K1(旧Argo又は青胴)、そしてコロナ禍中にSS化されSenja/Fajar Utama Soloと共通運用化、そして今回、SSNGとして独立(しかも、Fajar/Senja Utamaよりも先に…)と、ものすごい出世です。
社内的にはかなりNGなので撮影はお早めにおまけ

ジャカルタではなかなか撮りづらいMatramですが、
これもレバラン帰省中にMadiun Jayaと一緒に撮っておきました
◆収支がかなりマズイ棒◆
1日1回のTETSUDO.COMバナークリックにご協力下さい

コメント