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なんじゃこりゃーな塗装が登場

KAI公式及び複数メディアから既に公表されている通り、2025年3月より、従来実施されていたリニューアル改造車(ハイグレード食堂車及びK1アコモ改善車)に対し、新塗装が採用され、このレバランのタイミングで運用を開始しています。SSNGの標準塗装に合わせている格好ですが、SSNGのK1マゼンダ、K3のアクアブルーとはまた異なるミントグリーンを採用しており、なんじゃこりゃ…な状態です。編成美絶対主義、混色NOを貫き通してきたKAIですが、SSNGではクラス別の帯、さらにはTaksaka, Lawu/Dwipangga, Argo Bromo Anggrek用の特別帯も存在し、それがクチャぐちゃに入っていたりと、もはや従前の法則も崩れつつあります。が、ここにきてさらなる帯色が登場とは驚きを隠せません。リニューアル車という意味を込めているのか、それとも鋼鉄白色の標準色が今後、この色に統一されるかも気になるところです。




時系列が前後してしまうのですが、新塗装3両目として登場した食堂車、M1 0 82 10 SMCを紹介します。このタネ車は82年製造のK2ビジネスで、長らく各所の側線等で放置されていた車両をBalaiyasa Tegalで改造しました。おそらく、1月にBalaiyasa ManggaraiからBalaiyasa Teggalに回送されたK2 0 85 08 PWT, K2 0 82 43 SMC, K2 0 82 20 SMC, K2 0 82 47 SMCのいずれか(製造年の異なる85 08ではないのは明らかですが)と思われます。改造内容は従来から続いているハイグレード食堂車と同様です。ですので、どうしてこのタイミングで塗装を変えたのかは謎ですが、SSNGと揃えるために、SSと揃えた現状のグレー・オレンジウェーブ帯も順次、変更になるのかもしれません??

2014年末頃から従来の等級別(K1灰色・K2青・K3黄色・K3AC水色葉)の4色から、統一カラーとして登場したAnda Adalah Prioritas Kami色(別名Edi Sukmoro帯)。判別点はドアの色という、極めて編成美を意識したカラーで、2016年~2017年製のNI客車にも採用されました。しかし、2018年からSSが登場すると、混結がほぼ無いにも関わらず、SSのK1オレンジ・グレーウェーブ・K3オレンジ帯と揃える形で、Edi帯は早々に消滅。現在の客車カラーに至っているわけですが、SS登場から早くも7年、確かに新色に浮気する頃合いと言えば頃合いです。これまでの歴史を振り返っても、10年未満のサイクルで客車塗装はコロコロを変わっていますので…。

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4月上旬時点で、ミントグリーンのMはわずか1両の存在ですが、
捕まえやすい運用に入っています

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サボと運輸省番号


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台車はTB1014に換装し120㎞/h対応になっています

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シリアルナンバーから製造年がわかれば良いのですが

なお、台車はINKAの最新台車、SSが履いているのと同じTB1014ですが、KAIは台車のみの発注をINKAにしていないはずですので、120㎞/h運転を行わないK3NI等からの振り替えと思われます。妙に銘板が綺麗なのが気になりますが、リニューアル時に台車も磨き上げたのでしょうか。

M1 0 82 10 SMCは所属表記の通り、スマランポンチョル所属で3月末のデビュー時点ではスマラン~ガンビル間のArgo Sindoro/Muria2運用のうちの1本に充当されています。ですので、日によってはジャカルタの朝練で撮影可能です。


改造中と車内の様子を公式がアップされています
投稿によると計13両をM1化するそうです

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NI化後面白味がなく、もはや撮影対象外になっていたArgo Muriaを久々に
撮影しました

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編成で撮るとあまり目立ちませんが、明らかに異彩を放っています

なんだ、ではこれは食堂車用のカラーなのではと思われるかもしれませんが、それは違います。実はこれより一足先に、Balaiyasa ManggaraiからK1リニューアル車がこの塗装で出場しているのです。


4月21日からMadiun Jayaのエグゼクティブクラスとして連結開始した
ミントグリーンのK1リニューアル車

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これは目立ちますね

3月上旬にコンパートメント(T)増備車と共にBalaiyasa Manggarai出場試運転を実施し、鉄ヲタの話題をさらっていた新しいK1リニューアル車。果たしてどの列車に充当されるのかが注目されていましたが、これまたMadiun Jayaに連結というネタを投下してきました。ご承知の通り、Madiun Jayaは2月1日ダイヤ改正から設定された新規列車で、今どき白銀編成の定期列車だったわけですが、この白いK1部分に新色をぶち込んでくるとは‼

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4月下旬時点でわずか2両の存在のレア車両

ジャカルタではなかなか撮れないのが難点で、レバランで帰省した際にガキんちょと一緒に踏み切りに出てきました。良いところに家を構えたと思います(笑) なお、一瞬でプール運用になってしかうかもしれず、保険の為にMetlandでも証拠写真は撮っておきました。

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K1 0 02 17 BL

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K1 0 09 05 PWT

改造内容は上記、公式ツイッターをご覧いただければと存じますが、車内は徹底的にリニューアルされており、SSNGと同等、というか同じ座席、内装で仕上げられています。荷物棚周りのユニット一式はおそらくCRRCから買っているんでしょうね。さすがに自動ドア化(客室内のドアのみは自動化されています)はされませんでしたが。タネ車になっているのは車番の通り、02年製の大窓ARGOと、09年製の小窓ARGOで、従来の面影は完全に残らないほどにリニューアルされ、SSNGと同じ窓枠になっています。ここまで大規模なK1のリニューアルは、K2や青胴K1を小窓K1化改造していた2009年~2015年頃以来、約10年ぶりとなります。最近のリニューアルは経年の浅い大窓旧ARGOに対するSSに準じた座席交換程度のものが続いていましたので。SSNGが最終的に612両が入るとなると、当然かなりの経年廃車が出ることになり、廃車対象外の90年代以降の大窓、小窓K1が大規模修繕の時期を迎えるのかもしれません。

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CC203のレバランラッピング、CC203 98 01 PWTが充当と聞きつけて
ジャティネガラでも待ってみましたが、7番線に入ってしまいました…
(晴れていたので5番線ならば明るく撮れたはずなのですが…)

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2両で所属表記が違うのが気になります

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一応、サボ
検査表記とリニューアルは紐づけされないのですね

しかし、Madiun Jayaの運行区間からして、全く関係ないBL、PWT所属になっているのをみると、またいずれ別の列車に転用されるのか?という気もしないでもないですが、これはおそらく改造前の所属先でしょう。K1 0 09 05は明らかに改造前はPWTに所属し、置き換え前のPurwojaya等に入っていましたので(元は我がCN所属のArgo Jati編成ですから、間違うわけがありません)。次回の月検査時に新しい所属表記が入るものと思われます。もうこうなったら、外観から判別のつかないK3NG(改)、K3PRE(改)等にもオリジナル色を導入しちゃいましょうよ‼

※4月27日に所属表記がJAKKに変更されていることが確認されました。月検査時に所属区で書き換えを実施しているようです。というわけで、当面、Madiun Jayaへの充当が確定しました。

※レバラン臨とは直接関係のない話でしたが、番外編として【レバラン臨】ジャンルに入れておきます。

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