DSC_0088_R
今回、台車ごとのオフレールとなりました

CRRCからのCLI-125系、第4、第5編成の到着を目前にし、急遽、デポック電車区で追加のオフレール作業が実施されています。通常、これは会計年度末となる12月下旬から年始にかけて実施されるのが恒例で、昨年末にもCLI-125系、CLI-225系の到着に間に合わせるためのオフレール作業が実施され、留置線丸々2本分、12連換算で4本留置可能な空きスペースが確保されました。しかし、このスペースはCLI-125系3本、CLI-225系1本の到着を受けて既に埋まっており、さらなる受け入れの為には、追加でオフレール作業を実施せねばならない状況でした。CLI-125系、第4、第5編成を積載した貨物船は4月上旬に既に青島港を出港しており、船が先か、オフレールが先かという状況でしたが、なんとか船の着岸を目前にし、作業開始となりました。




INKA製CLIー225系の配給到着と前後して、オフレール位置の草むしり、整地作業が確認されており、明らかに廃車体の移動が予想出来る状態でしたが、23日の夕方からついに作業がスタートしました。昨年末のオフレールでは、7117F、6111F、6125F、05ー109の一部、205系MM'337、203系マト52編成、マト68編成の一部の計30両程度がオフレールされており、今回のオフレール分はその残りということになります。KAI所属の東急8000系、8500系は自動的に対象外ですので、自ずと今回の対象車両はわかってしまうと思いますが…。


まずは、作業始まって翌日、24日の朝の様子を。

DSC_0065_R
マト52のクハ202ー2が良く見える位置に鎮座しています

初日の作業は、脱線事故当該の203系マト52編成のうち、2~3両、そして6126Fの6026を含む2~3両をオフレールしたところで終わっており、当日朝は幸先よく?先頭車である6126からスタートしました。

DSC_0075_R
残念ながら6126Fはリニューアル対象になりませんでしたね…

しかし、今回、時間がおしていることから、台車ごとの吊り上げなんですね。昨年末のときは台車を抜き取ってからの作業(というか、基本的に車体を釣り上げれば台車は外れますからね)でしたので、かなり時間がかかりました。今回はかなりのスピードで作業が終わりそうな気配です。ボルスタアンカで繋がっているとはいえ、台車が落っこちないか見ていてヒヤヒヤします。

DSC_0089_R
オフレール位置を予め決めていないのか、一旦ここで止まってしまいました
千代田線名コンビの最後の顔合わせ?

DSC_0115_R
しばしの議論の後、線路方向に垂直に決まりました
都営6000に横付けになります

DSC_0124_R
ゴロゴロと都営6000系横に押し込まれていきます

順番的に次が05ー102(先頭車)でしたので、このまま待機だったのですが、どうも線路方向に置いてある6326が05ー102を移動される際に邪魔になるとかで、急遽こちらを先に動かすことになり、ロスタイム…。というわけで、廃車置き場と奥の橋のウォッチングを先に進めましょう。

DSC_0110_R
すっぽり空いたスペース
この分が現在、オフレール中ということでしょう

DSC_0125_R
05-102が切り離され、吊り上げ位置に押し出されてきました
手前側は全て203系(ほぼマト52)です


DSC_0133_R
この通り、見事に203系だらけ
ただ、NR(Djoko Tingkir)が05ー102側に付いていますので、
この日は05系側から作業を進めるものと思われます

今回、オフレールとなる車両以外は特に動き無しという感じで、203系の隣は6105F、6115Fが8両フル編成で留置というのは、前回のデポック通信と変わりありません。さらにその横は8604Fと8003Fですが、これも変化なしですね。

DSC_0141_R
引きで撮るとこんな感じ
8604Fの横は引き続き4連の05ー104F
さらに1線挟んで6127F

DSC_0103_R
でこのマークですよ

05ー104はもともとレトロフィット対象(4両は既にINKAにいますし)で、離脱してからの日も浅く、除籍マークが入っていなかったはずなのですが、なんと今回このような印を入れられています。これは、合格ということなのか、それとも不合格ということなのか??

DSC_0094_R
05ー109はATDOのまま変わりません

DSC_0100_R
05ー109の後ろには05ー805,05ー705他が繋がっています
いずれもATDOです

まだ、05ー102の吊り上げは始まらなそうなので、奥の橋へさくっと行ってきます。

DSC_0177_R
復刻JALITAは予備位置のまま動きませんねぇ…

奥の橋、基本的な布陣は前回と同じですが、05ー108F、6134Fに加え、6131Fもこちら側に移動いてきています。

DSC_0166_R
NRはこの位置から廃車車両の押し込みを行っています
なんと、新塗装の203系まで含まれているじゃないですか

DSC_0172_R
サハ203ー111、サハ203ー112の2両
マト66の欠車サハですねぇ、というわけで少なくとも
12連復帰はもうないことが確定??

DSC_0162_R
今月の全検(P48)入場のナハ7も外板整備完了ですね
そろそろ出てくるでしょうか

DSC_0159_R
CLIー225系1001Fはピット線に突っ込まれて調整中
奥の205系はハエ7編成で、今月の要検(P24)入場です
それにしてもさっそく馴染んでいますね

CRRCの3本も引き続き、洗浄線に2本、残りの1本がヤードの一番端ということで変化はなく、果たして軸重バランスの試験は合格したのでしょうか。運輸省番号は全て張り付けられているので、登録自体はされているはずですが。セレモニーの送り込みで久しぶりに走っただけで、試運転も引き続き止まったままなので、DGRから賄賂を要求されているとか、そんな感じでしょうか。

そろそろ05ー102Fの作業が始まりそうなので、手前の橋に戻りましょう。

DSC_0185_R
前日にオフレールされていた6326が位置変更で
6126に横付けされました

これで、さらに他の中間車の移動とかだったら、もう撤収するしかなかったのですが、作業員が05ー102にさっそく乗り込みましたので、次はこちらと確信。クレーンがゴロゴロとまた戻ってくるのを待ちます。

DSC_0199_R
というわけで、ついに来ました

2022年6月の全検(P48)出場後、トラブルによりわずか1か月で運用離脱という曰くつきの編成、05ー102F。それ以前の出場後も、いずれも数か月で運用落ちという…ジャカルタ首都圏でもっとも走行距離の短い編成ですので、最後にこうして顔が拝めたのはラッキーでした。特に前面ロゴが貼り付けられてからは1週間程度しか運用入りしておらず、私も撮りそびれていましたので、最後に良いものを見せてもらいました。

DSC_0217_R
顔がこちらを向いたのはほんの一瞬だけでした
で、台車は付いたまま

にしても不思議ですねぇ。応荷重装置の支柱が付いたままとはいえ、台車を支えることなんで出来ないと思うんですよね。どうして、この台車、落っこちないんでしょうか。

DSC_0232_R
顔はあっち向いてしまいました…残念


DSC_0274_R
ここまで生きながらえたのが奇跡のような05ー102も
ついに終焉のときを迎えます

ところで、このデポック電車区でのオフレール、ずっと気になっていることがありました。それは、全線架線の張ってある留置線でどのように搬出作業をしているのかということ。秩父夜祭のごとく、架線を一時的に撤去しているというのなら話はわかるのですが、明らかに架線は張ったままになっています。これまで吊り上げ箇所が橋から遠く、全くその仕掛けがわからなかったのですが、今回、橋が近づいたことでついに、明らかになりました。

DSC_0194_R
架線のトロリーってこんなにぐにゃっと曲がるんですね

DSC_0197_R
碍子もワンスパン分ずらしたり、隣の番線のから
無理やりハンガーで引っ張っています

この通り、搬出箇所に前後して、架線が一つ隣のスパンに張り替えられているのです。当該区間には識別の為?タイガーテープが巻きつけてあります。無理やり引っ張れるくらい、弾性を持たしてあるものなのですね。作業のたびによくやるわ、と思います。当然、通電は止めてあるのだと思いますが。

今回、果たして何両がオフレールされるでしょうか。


◆収支がかなりマズイ棒◆
1日1回のTETSUDO.COMバナークリックにご協力下さい
banner_468_60_1

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット