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運転台付近を大きく損傷した6124F

予定を変更して緊急ニュースです。6月20日、朝5時10分頃、タンゲラン線タンゲラン~タナティンギ間の踏切で直前無謀横断のトラックと電車が衝突する事故が発生。当該列車は、タンゲラン発ドゥリ行き1907列車に充当中のメトロ6000系6124F。直線区間で速度が出ており、乗用車ではなく中型トラックとの接触ということで、このように運転台付近に大きな損傷が発生してしまいました。




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デポック電車区への回送は昼過ぎに実施
パン上げ状態でNRがぶら下がっているのはレアですね

なお、外観はかなりの損傷ですが、幸い機器類は無事で、6024側の運転台を使えば自走は可能で、タンゲランまで1駅地点での事故の為、まずは自走でタンゲラン駅に収容されています。また、6124Fの代走要員として、ブキットドゥリ電車区から6107Fが出庫し、1918列車から運用入りしています。事故現場では、処理が完了するまでの間、単線運転で運転が継続され、一部列車はドゥリ~バトゥチェペル間で折り返し運転を実施しました。なお、これに伴うスカルノハッタ空港線への影響はありませんでした。


こちらの記事に運転台内部の写真も上がっています

ラッシュ運用の入庫が一段落した11時頃にブキットドゥリ電車区から救援車Djoko Tingkir(NR)が出区し、タンゲランに送り込まれ、6124Fの回送手配が取られました。6124の窓が割れていることから、タンゲラン線内タンゲラン~ドゥリ間のみNR牽引、ドゥリ~マンガライ間は自走(NRぶら下げ)、マンガライ~デポック間は単独自走となりました。

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トラックから燃料が漏れたのか、車体が汚れています
7121Fのときのように炎上しなくて良かったです…

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トラックが衝突後、側面に回り込んだようで客室窓が割れ、枠も歪んでいます
アルミ車でもあり、修復はかなり困難か

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先頭部もかなりのへこみが発生しており、
今の車両余りの状況からして、修復はしない可能性が高い?

回送時には仮止めされているのかわかりませんが、事故時は貫通扉が外れてしまっており、かなりの衝撃があったことがわかります。車両が不足しているときなら、意地でも直したでしょうが、今や車両余りの状態であり、6132Fあたりとの組み換えで、編成丸ごとの廃車は免れるかもしれませんが、6124号は厳しいものがありそうです。

マンガライで後ろのNRを切り離し、デポックまでは単独自走。衝突部分が丸出しになることから、ブルーシートでも巻かれるのかと思いましたが、停車時間僅かで切り離し後、すぐに発車。中学、高校、大学が期末試験も終わり、夏休みに突入していることから、沿線は鉄が集結し、大変なことになっていましたね…。
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衝撃の大きさを物語っています

修復するにしても、相当の時間を要するものと思われますが、考えられるのは、もはや用途が無くなっている8連の6132Fとの組み換えです。6132Fは6月上旬ごろから運用離脱しており、ブキットドゥリ電車区で予備車扱いになっています。6124Fの代走で出てくるのかと思いきや、6107Fが充当されたところからして、3M5Tの6132Fは極力使いたくないということが伺えます。同じ、三菱編成ですので組み換えは容易と思われ、組み換えが発生するのか、そのまま廃車なのか注目です。

考えられるパターンは以下の通り。

①6124号を6132号と差し替え、新6132(-6024)F10連として復帰
②中間車を6132Fに供出し、新6132F10連として復帰
③6124Fは編成丸ごと廃車、部品取り
④根性で6124Fを修繕復旧(6126あたりの前頭部部品を再利用?)

6132Fの検査期限は2026年11月、6124Fは2026年3月ですので、優先されるのはやはり6132Fになるのでしょうか。

遺影
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6024側からなので、厳密な遺影ではないですが…
5月1日撮影

おまけ
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こちらも5月1日に撮影していました
全くネタでもなんでもない編成でしたが、急転直下の動きが発生するかもしれません


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