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先週末のゲート前

検査上がりのハエ25編成の姿を期待したものの、すでにあらず。削正にでも押し込まれているのかと思いきや、そっちはM28でどこにいったやらと思えば、27日の夕方からブカシ運用で出庫してきました。26日までに出場試運転を実施済だったようです。では、ゲート前にいる編成と言えば、何かというと、右からナハ43+ナハ37、H23+H4、そして削正線にM28が見えました。H23+H4って、先月出場したばかりですよね…。補助ステップ設置工事でもするのでしょうか。ナハ43+ナハ37も要検(P24)時期でもなく何でしょう。




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気になるM28の動き

M28編成はCRRC製新車、第3陣(4001F・5001F)運用投入に合わせて、6月中旬に12連復帰したばかり。併結相手のM30編成は5月に要検(P24)入場しており、M28のみ未実施という中での組み換えでした。よって、どこかのタイミングでM28編成も入場させないとまずい状況ではあったのですが、27日朝のブカシ運用を終え、そのままBalaiyasa Manggarai入場という流れで、大急ぎの様相です。同日には同じくCRRC第1陣・第2陣(1001F・2001F・3001F)投入で12連化されたハエ24編成がデポック電車区全検(P48)明けの出場試運転を行っていますので、これと入れ替えに要検(P24)入場という可能性もあります。12両中、8両だけ要検(P24)というのは前例がありませんが、どうなるでしょうか。

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ハエ24編成の出場試運転を先出ししておきます
編成札はありませんでした(営業投入時に設置されることを期待)

なお、ハエ24編成はこれに先立って、6月25日に8両編成で方転回送を実施していました。M65編成に組み込まれていたサハ204-47、204-41・モハ204-277, 205-277と向きが逆だったようで、逆のまま入場していたようです。詳細は営業開始後にまたお知らせします。

さて、先週末はネタだらけで寝る暇もないほど忙しかったわけですが、最大のニュースはこちらです。

6月29日、タナアバン駅新駅舎、暫定供用開始&第2回線路切替工事実施‼

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新駅舎供用開始

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今回は2回目の線路切替
今後は2・3番線、5・6番線ホームの拡幅工事が見込まれます

スルポン線信号改良事業(JICA案件、一般アンタイド)との兼ね合いで、突貫工事で進められているタナアバン駅改良工事、去る2月22日にまず、新1番線ホーム及び新駅舎の一部供用開始をしていますが、6月28日深夜に次なる線路切替工事が実施され、新2番線のホーム及び新駅舎の全面供用が開始されました。さらに、加えてスルポン線の乗降分離がスタートし、5・6番線は乗車専用、前日まで環状線マンガライ方面が使用していた3番線がスルポン線の降車ホームとなり、旅客動線の分離、ホームの混雑緩和が実現しました。現状の1面2線では、信号改良後(自動信号化)後の5分毎運転をさばけないため、引き上げ線の活用及びスルポン線から環状線スディルマン方面への同一ホーム乗り換え実現というのは、妙案だと思います。〇リコン設計でバカを見たマンガライのキャパオーバーにはさすがに懲りていると見え、さすがにお勉強しているようです。


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発着番線が大きく変わりますので
ご注意ください

これに伴い、スルポン線は降車完了後、従来は夜間留置でしか使っていなかったドゥリ方の引き上げ線に一旦、引き上げた後、5・6番線に入線するかたちとなります。もともと、折り返し時間が長かった為、ダイヤへの影響はありませんが、送り込みを兼ねたマンガライからの(への)直通運用では、折り返し乗車が出来なくなることから、行先と時刻変更が発生しています。

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当該列車をご利用の際はご注意ください

この変更は、試験も兼ねて26日から実施されています。これに伴い、

①マンガライ発ランカスビトゥン行きのスルポン線送り込み運用は
マンガライ14:04発1727A列車アンケ行きとなり、折り返しアンケ→タナアバン間は回送扱い。タナアバンから再度客扱いとなり、乗り通しは出来なくなります。

②ティガラクサ発マンガライ行きマンガライ(ブキットドゥリ)入庫運用は
タナアバンで旅客降車後、折り返し、1676列車としてカレットから客扱い再開となり、これも乗り通しが出来なくなります。KCI公式情報では6月27日・28日のみと書いてありますが、2日だけこれを適用する意味がよくわからず、29日以降も同様の扱いになるものと予測します。

さらに、タナアバン駅改良工事との関連性がイマイチわからないのですが(タナアバン滞泊のブカシ運用に変化が無い為)、6月27日から

③マンガライからの環状線初電、5701列車がマンガライ(4時12分発)~スディルマン間回送となり、スディルマンから客扱い開始


④マンガライからのブカシ線2本目の5004列車マンガライ(4時26分発)~マトラマン間が回送となり、マトラマンからの客扱い開始

となります。おそらく、この2列車はマンガライ5・6番線滞泊となり、そのまま発車するため、現在使用が停止されている5・6番線での客扱いが出来ないことからの苦肉の策と思われます。というか、ここまで留置箇所が不足している中、マンガライ5・6番滞泊が今まで無かったことに逆に驚きです。タナアバン滞泊の2本は引き続き、継続設定されそうです。

以下、画像で紹介します。

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まず、てっとり早く説明すると6月29日以降の配線図はこのようになります
運輸省資料より

旧2・3番ホーム及び5・6番ホームの位置がまだ従来通りの為、暫定配線となっています。特にスルポン線上りが3番線着になったことで、環状線スディルマン方面との単線競合が発生しています(かつての工事中のジャティネガラのよう・・・)。よって、時間帯により一部列車に遅れの発生が見込まれます。

しかし、一番驚いたのがスルポン線上りと環状線スディルマン方面の同一ホーム乗り換えを6月29日から実現したことです。上記の配線図を見てもわかる通り、当初の予定では29日時点では、まだ同一ホーム乗り換えは出来ず、ホーム延伸の準備が出来次第と聞いていたのですが、なんと暫定ホームを僅か1週間もかからずに仕立て上げてきたのです。

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旧2・3番線ホームに継ぎ足した暫定ホーム
これで1・2番線ホームと同じ位置まで延長しています

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この通り長い仮設ホームが出現


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そして、環状線スディルマン方面行きは29日から
左右両側のドア扱いを開始しています
(旧2・3番線側からはスルポン線降車客からの乗り換え客専用です)

線路切替の様子を車内から観察してみましょう。

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クリックして拡大するとよくわかると思います
環状線カンプンバンダン方面行きから撮影
元4番線(中線が使用停止となり、分岐器が撤去されているのがわかります)
で、その奥が問題の競合部です

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たまたまスルポン線上り(タナアバン行き)と並走しましたので再撮影
ここがまさに競合部ですね
分岐器も新設されているのがわかります

今後の線路切替で競合が解消されるのを待ちましょう。

続いては駅の様子。新1番線については、過去のマンレポでも紹介していますので、以下の記事をご参照下さい。


こちらの記事もご参照下さい
あれからもう4か月ですか

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新たに供用開始した新2番線ホーム(環状線スディルマン方面行き)
(環状線カンプンバンダン方面行きのドア扱いはありません)

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2階の巨大コンコースはさらに広くなりました
新駅舎の改札口も29日から供用開始しています

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ただ、2階の改札口は入場専用ですので、出場の場合はエスカレーターで
一旦1番線ホームに降りる必要があります
(とはいえ、カンプンバンダン方面からタナアバン下車はそんなに多くないので、
そんなに問題はないでしょう)

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とりあえず、1番線ホームに降ります
工事囲いが外れて、さらに幅が広くなりました

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そして、これが新しい出場改札
これでもか‼と言わんばかりの改札設置数(MRTもこれを見習えよ!)
なんか、もうやけくそになってる気が(笑)

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改札口の向こうにすぐに電車というスタイルも初ですね
かつては日本でよく見られたこのタイプも橋上化などで姿を減らしており、
懐かしい感じもします


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駅舎の前が、以前MITJが整備したアンコタ・配車プール広場に
直結しています

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巨大すぎて全景が撮れないという毎度のパターン
なお、2階にある円形のガラス張りの部分はブディカルヤ間と名付けました

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タナアバン機関区ってこんなに広かったんですね

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土地柄か、バイク駐輪場は柵で厳重に囲われています
※供用開始前

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駐車場もまだ料金徴収していませんが、関係者が勝手に駐車しています


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一番の驚きは、魔境へ繋がる跨線橋へ、駅敷地内からそのまま
入れると言うこと

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浮浪者、麻薬中毒者、怪しい空き瓶で溢れていた例の跨線橋が解体され、
架け替え、今だけこんなに綺麗になっています
※引き続き怪しい人が徘徊しているので、通行の際はご注意ください

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そして、なんと跨線橋直結の魔境改札が同日からオープンしていることに驚愕
公式からのお知らせも何も出ていないし、駅構内からの出口案内も皆無でしたが…
徘徊者と川べりのガキを追っ払うのに疲れ果てたPKDがさすがに可哀そうでした

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マジでやばい川べりのガキ

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魔境の入り口

というか、こいつらに利用させないために、頑なにタナアバン駅は橋上駅舎でありながら川側の出口を設けてこなかったのですが、よく運輸省もKCIも許可しましたね…。いつの間にか閉鎖されていそうな気もしますけど。



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跨線橋から配線がよく見えます
ここでまた驚いたのは、マンガライ行き空港特急は3番線を通過することもあり、
環状線が2番線で待避するパターンも発生するということ…
(あくまでも3番線は環状線スディルマン方面行の本線のようです)

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ちょうどタナアバン止のスルポン線が客扱い終了後、3番線から引き上げ
入れ替え信号機に従い発車する為、前方には誘導員が添乗しています


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夜間しか使っていなかった引き上げ線が今後は終日に渡り活躍します
乗務員用の乗降台は微妙に10両に足りず(笑)

なお、引き上げ線での折り返し時間は1分足らず。今回、インドネシアで初となる乗務員の段落としを実施しており、迅速な折り返しを実現しています。3番線での乗客降車完了後、後部の運転台に折り返し列車の運転士が乗車します。また、前列車の運転士は入れ替え後、5・6番線で下車し、次の乗務に備え、3番線に移動します。ただ、アルバイトのPPKA(車掌)は段落とししていない為、入れ替え中に車内で移動します。よって、乗降台はほとんど使用されていないのですが、6+4などの非貫通編成の場合は、一旦、引き上げ線上でドアを開けて、乗降台経由で中間運転台部分を渡れるようにしていました。


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3番線の先端部に簡易詰所?、というかベンチが設置
され誘導員と乗務員が待機しています

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再び駅に戻ります
入場は左右2基あるエスカレーターで2階へ
但し、券売機と窓口は右側のエスカレータ下にのみ

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エスカレーターを上がった先には改札しかないので注意
チャージすら出来ません

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エスカレーター上がった先は柵に囲われていて、右のエスカレーター側とは
繋がっておらず、独立した改札口になっています
(なんかここだけせまっ苦しい)

というのも、改札と改札に挟まれて、名誉運輸大臣ブディカルヤの間があるわけで、その間を改札内空間としたがために、こんなヘンテコレイアウトになっているのです。

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この無駄に広い空間、駅ナカ施設にしたいんでしょうけど、運輸省の高額なテナント料に煩雑な手続き、まして改札内では入居するテナントなどおらず、DGRのジャカルタオフィスとか物置になるのが
関の山でしょう(なので、ブディカルヤの間というわけです)

ちなみに、従来のテナントが入っている旧改札も引き続き営業を続けており、かなりちぐはぐな状態です。もはや旧改札に存在意義はないはずですが、旧駅舎はKAI保有であるため、テナントの契約問題もあり、すぐには閉鎖出来ないのでしょう。KAIとしては最大限テナント料を欲しいでしょうし。

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いずれこの光景も見納めでしょうが、今のところは現役のまま

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旧駅舎内のテナントも引き続き営業を続けています

最後にこちら。最大の謎であった1676列車の扱いです。

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公式情報が正しければ、ティガラクサからの1675列車タナアバン3番線到着後、
1676列車マンガライ行きになるはずですが、結局、回送表示に切り替わりました

で、引き上げ線に入ることもなく、3番線でそのまま折り返しとなりました。2番線にもブカシ行きが停車中で、降車客はそのまま向かいのホームのブカシ行きに乗り換えたので、回送にしたところで何ら影響はありません。カレットまでそれで先行出来ましたので、ここで再チェック。

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というわけで、カレットから律義に客扱いを再開し
マンガライ行きになりました
(客はほぼゼロw)

いやいや、公式はこう微妙なガセを毎度毎度ぶち込んでくるのでしょう。どうして、この扱いは6月27日・28日のみとなんて書いたのでしょうね。どう考えても29日以降も継続ですよね。というか、この時間帯の環状線なんで次々やってくるのですから、もはやタナアバンから全区間回送でいいじゃないですか‼

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3番線で折り返ししているから後続も詰まっちゃっていますし
そのうち、引き上げorアンケまで一旦回送になるかもしれませんね

そんなわけで、今週末は本件含め、ネタだらけで大変でした…。6月16日からスカブミ線パンランゴ号のボゴール乗り入れが廃止されています(ツイッター版ではお知らせ済)が、こちらは次回のマンレポでお知らせします。

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