
待望のスマトラ罐、2025年度増備分が到着
(水切り第一号はCC205 25 08)
撮影:Mr.Ronnie
5月上旬、アメリカ、ノースカロライナ港でProgress Rail製(旧ゼネラルモーターズ・エレクトロ・モーティブ・ディビジョン:GM-EMD)新型ディーゼル機関車CC205を13機を載せた貨物船BBC AQUA MARINEが7月16日夕方、南スマトラ、ランプンのパンジャン港に着岸し、翌17日から18日にかけて水切り、オンレール作業が実施されました(タンジュンプリオクのように港湾が24時間営業ではなく、作業時間に制限があるそうです)。北米から大西洋経由で2か月にもおよぶ航海でした。わずか2週間で到達できる日本や中国がいかに近いかを実感できますね。7月中旬はINKA、CRRCからの両新車の到着、05系のINKA配給、205系のジョグジャ配給と予定が立て込んでおり全くジャワ島管内で身動きが取れず、いつもお世話になっておりますMr.Ronnie氏に取材をお願いしました。ありがとうございます。

BBC系列の船はなんだか久しぶりですね
撮影:Mr.Ronnie
これは、2024年2月にKAIとProgress Railとの間で3兆4700億ルピアで契約したCC205の増備分54機のうちの第一陣。第二陣の11機も間隔を開けずに北米を出港しており、1か月以内には続けて着岸の見込みです。KAIは南スマトラの石炭輸送力増強の為、2011年から2021年までの間、断続的にCC205の導入を進めており91機が導入済です(内訳:初期契約50両、為替変動によるボーナス5両、第二期契約36両)。従来のCC202の約1.5倍、2400トンの重量貨物を単機で牽引出来る性能を有しており、通常は2両を繋げた重連で、タンジュンエニムバル~ランプン、タラハン間の60両編成の石炭貨物列車に充当されています。同区間は1時間から30分間ほど終日ネットダイヤにて運行されており、インドネシア最大のドル箱路線ですが、今回の増備を受けてさらなる輸送力増強が実現します。
また、石炭輸送強化のみならず、ジャワ島の旅客輸送にとってもこれは朗報です。現在、ジャワ島から転出しスマトラ島で暫定的に貨物運用に就いているCC206がCC205に置き換えられるかたちで、来年半ばまでに26両がジャワ島に転属の見込みです。まずは10月にさっそく6両が転属する模様です。複線化の完成でジャワ島内の線路容量には余裕があり、さらには客車612両の大量増備中の今、肝心の機関車が足りないという状況でしたので、これも是正されます。来年のレバラン輸送ではさらなる臨時大増発が実現するかもしれません。

機関車の水切りは迫力があります
撮影:Mr.Ronnie

港湾近くまで伸びる引き込み線まで陸送の上、オンレールされます
撮影:Mr.Ronnie
また、石炭輸送強化のみならず、ジャワ島の旅客輸送にとってもこれは朗報です。現在、ジャワ島から転出しスマトラ島で暫定的に貨物運用に就いているCC206がCC205に置き換えられるかたちで、来年半ばまでに26両がジャワ島に転属の見込みです。まずは10月にさっそく6両が転属する模様です。複線化の完成でジャワ島内の線路容量には余裕があり、さらには客車612両の大量増備中の今、肝心の機関車が足りないという状況でしたので、これも是正されます。来年のレバラン輸送ではさらなる臨時大増発が実現するかもしれません。

機関車の水切りは迫力があります
撮影:Mr.Ronnie

港湾近くまで伸びる引き込み線まで陸送の上、オンレールされます
撮影:Mr.Ronnie
ちなみに、初回契約時の水切り時には養生が外され、機関車本体が拝める状態でしたが、最近はこの方式に変わっているのですね。確か2021年のときも養生ありでしたっけね。現在は、オンレール後、タンジュンカランからの配給用機関車で1両ずつタンジュンカラン機関区まで輸送され、養生剥離が実施されています。順次、立ち上げ準備、場内試験、本線試運転が実施される予定です。時間があれば、私も久々にランプンに行きたいですね。試運転が始まったあたりで見に行きますか。
※第2陣以降のYokoso記事をアップするかどうかは現時点では未定です。
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