
まともな光線で撮りなおせず終わりました
恒例の季節のラッピング、前回のレバランの次は独立記念日までかなりの空白期間になるはずだったのですが、スクールホリデー期間中の需要喚起キャンペーンで初めてラッピングが登場しています。当地、というか東南アジア全体で6月、7月は学期跨ぎの長期休暇となっており、多くの観光客が日本や韓国を目指すわけですが、一方で相対的にコストが高く、満足度の低い国内旅行者が近年、減少しています。そこで、今年政府は期間中に助成金を投じ、長距離列車運賃の3割引きキャンペーンを実施しました。それに合わせてのラッピングの登場となりました。レバランに引き続き、例の謎キャラが抜擢されています。

幻のラッピングとなりました
が、このキャンペーン、あまり助成金を消化したくないのか、全く宣伝されておらず、普段ならばラッピングと連動して駅の装飾やアプリ上での広告が展開されるのですが、それも無し。一体、端から見れば何がSchool Dayなのかという感じで、何か大人の事情を匂わせます。政府からの倹約令で、すでにラッピング罐は大幅縮小傾向にありますが、今回、対象になったのはCC206 13 95 BD、CC206 13 98 BD、CC206 13 99 BDのいずれもバンドン所属の3機及びCC203 95 10 CPNのみ。さらに、期間中、このCC206の3機はバンドン~スラバヤ間のArgo Wilis、Turangga、Harina等に原則固定運用となっており、ジャカルタには運用都合で突発的に顔を出す程度で、滅多に見ることが出来ませんでした。まして、順光時間帯の列車に充当ということはほぼなく…。で、気づけば、CC206の3両は7月半ばには早々にラッピング撤去。細々とCC203のみ、8月下旬まで掲出していましたが、1機だけではそれこそ撮影は困難。というわけで、こちらもタイムリミットを迎えてしまいました。

このキャラが再登場することはもう無さそう?

CC203 95 10 CPN

何故か超マニアック列車、Blambangan Ekspres
が客車フルラッピングの対象になりました

新たなラッピングがこちら
CC206 13 78 CPN

このキャラが再登場することはもう無さそう?

CC203 95 10 CPN

何故か超マニアック列車、Blambangan Ekspres
が客車フルラッピングの対象になりました
政府掲出物のデザインは、現在、プラブォウォのファミリー企業が一手に担っているとのことです(某パビリオンもだそうです)から、もしかすると、外部のデザイナーが書いたことで、大統領の逆鱗に触れた可能性がありますね。

新たなラッピングがこちら
CC206 13 78 CPN
で、間髪入れずに新たなスクールホリデーのラッピングが登場しています。これはもう、大人の事情すぎますよね。7月上旬に新たにお目見えしたこちらのラッピングは、インドネシア国産アニメ「JUMBO」とのコラボラッピング。こちらは王道らしく、Argo Bromo Anggrekなどの一部Argo列車がフルラッピング対象となりました。罐の数としてはこちらも数両なのですが、駅の装飾や宣伝媒体にも「JUMBO」は多数登場しており、例の謎キャラをますます謎な存在に追いやっています。

政府お墨付きであることがわかります

CC206 13 54 CPN
社長も交代したことですし、ネタ切れかつ、倹約令で予算が付けられないという中、ディディック社長時代にスタートした季節のラッピングも、いよいよ終わりに近づいているとみて間違いないでしょう。今後、あるとすれば、このような広告案件とのコラボラッピングがメインになっていくものと思われます。独立記念日ラッピングですら、わずか5機、しかもJUMBOコラボでしたので…。

政府お墨付きであることがわかります
さらに客車のラッピングを見ると、プラボウォ大統領肝いりで設立されたクリエイティブ経済省(EKRAF←なんじゃそりゃ?)のロゴが入っており、これが完全に政府案件であることがわかります。しかも、映画の宣伝なわけですから、通常のラッピングと異なり、コストは広告主持ち。これとバッティングしてしまったことが、冒頭のSchool Dayが1か月足らずで駆逐された理由ではないでしょうか。
Jumboも対象罐はわずか3機、CC206 13 16 SDT、CC206 13 54 CPN、CC206 13 78 CPNでしたが、まんべんなく充当された為、何度か撮影機会に恵まれました。
Jumboも対象罐はわずか3機、CC206 13 16 SDT、CC206 13 54 CPN、CC206 13 78 CPNでしたが、まんべんなく充当された為、何度か撮影機会に恵まれました。

CC206 13 54 CPN
社長も交代したことですし、ネタ切れかつ、倹約令で予算が付けられないという中、ディディック社長時代にスタートした季節のラッピングも、いよいよ終わりに近づいているとみて間違いないでしょう。今後、あるとすれば、このような広告案件とのコラボラッピングがメインになっていくものと思われます。独立記念日ラッピングですら、わずか5機、しかもJUMBOコラボでしたので…。
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