
KAIが満を持して投入した新設計シート
さて、トンボ帰りでバンドンからジャカルタへ帰ります。とにかく、今回の旅は車窓と車両を楽しむことに主眼を置いているため、駅からは1歩も外に出ませんでした(笑)チケット発券だけしてすぐに構内に戻ります。しかし、こんなカツカツなスケジュールが組めるのも、̟誤差15分以内の定時運転率9割(言い過ぎではないでしょう)を誇る、KAIの厳格な運行管理のおかげです。

駅には至るところに新型Parahyangant登場!!の告知が出ており、
KAIの並々ならぬ意気込みを感じます。

新型車両で運転する時刻まで出していますが、これで一般車代走だったら
しょんぼりだよなぁ・・・と。

チケット発券しようとすると、こちらにも広告が。
この商売っ気を大事にしてもらいたいですが、ステンレスボディって、
客にとって新ファシリティじゃないような・・・(笑)

13:05,14:05,14:45と立て続けに出るParahyangan
往年のL特急水準にまで息を吹き返しつつあります。

午後の上りParahyanganはほぼ満席

駅に入ると下り方跨線橋の上に鉄ヲタ軍団が!!
乗車する臨時Argo Parahyangan11211レはBandung駅の留置機能がいっぱいのため、隣のKiracondongから送り込まれてくる(乗車も可能の模様)ため、それ狙いかなと思ったのですが、4番線に回送列車がまいりますとの放送が。おいおい、本来ならもう臨時便が入線時間のはずだが??

毎度おなじみWijaya Kusumaが到着

毎度おなじみWijaya Kusumaが到着
しかし、こんな祝日に本社幹部が視察なんてするわけがなく、いったい誰が下りて来るかと思ったら・・。

動労バンドン幹部組合員か!?

メーデーに合わせた組合レクリエーションぽいですね

動労バンドン幹部組合員か!?

メーデーに合わせた組合レクリエーションぽいですね
しかし、臨時列車とは言え、組合員輸送を優先して、特急を入線待ちさせていいのかよ・・・。ここは国鉄だよな。奴らに言わせれば、客なんて客じゃあないんだから。幹部輸送専用車を持っている時点で、日本じゃ格好の叩き材料ですわな。

Wijaya Kusumaの入れ替え後、ようやく入線

Wijaya Kusumaの入れ替え後、ようやく入線
発車時刻間際になって入線した臨時Argo Parahyanganは乗車終了後すぐに発車し、1分30秒延でBandungを後にしました。なので、まったく撮影時間などありませんでした;;

なんと言っても売りはこの座席

なんと言っても売りはこの座席
とはいえ、ボコボコの外板よりも、この車両の売りはなんといっても車内アコモでしょう。K1 17でほぼ完成系かと思われていた新型エグゼクティブですが、乗客の声が届いたのか、さらなる改良が加えられました。特にこの座席の完成度が高く、枕部分の改良、そしてリクライニングに合わせ座面のスライド機構がインドネシアでは初めて採用され、非常に体にフィットする座席となりました。実際、座ってみると前評判以上に実に快適で、まるで東武スペーシアのような座席でした。さらに、K1 17でクレームの対象となったフットレストも、従来の段階的なストップ機能も復活し、これでこそArgoといえる車両の仕上がりと言えるでしょう。そして、冷房もご承知の通り、空港特急電車と同じ集中冷房で、通勤車両並みの容量で、昼下がりのガンガン日差しの下、寒すぎも暑すぎもせず、こちらも快適。従来の分散冷房では、客車内で温度にバラつきがあるという問題もありましたが、解消したように思います。また、先日のK3 18と同じですが、FRPの改良、荷だなのアルミ化が行われており、すっきりした印象。また、トイレも片側(但し、K1は左右とも洋式トイレでした)に寄っており、車内空間のデコボコがなくなり、明るい印象です。なお、今回車いす用トイレはK3も含め、設置されていないようでした。

ハイライト区間へ

迫りくる棚田の数々
やっぱParahyangan最高!!

峠越え区間の車窓風景を眺めつつ食べる
ナシゴレンパラヒャンガンはやはりおいしい;;

食堂車車内
ここのシートモケットは17年製と変わらず
(つまり、客席は特注品なのではないかという予測)

峠をほぼ下りきったところで、もう1本のステンレス車とも離合

ハイライト区間へ

迫りくる棚田の数々
やっぱParahyangan最高!!

峠越え区間の車窓風景を眺めつつ食べる
ナシゴレンパラヒャンガンはやはりおいしい;;

食堂車車内
ここのシートモケットは17年製と変わらず
(つまり、客席は特注品なのではないかという予測)

峠をほぼ下りきったところで、もう1本のステンレス車とも離合
駅のフラッグには今乗っている編成を使用する臨時スジ2往復分しか案内されていませんでしたが、スラバヤ持ち編成の間合いを使用したArgo Parahyangan33号、34号もK1 18ステンレスの運転に変わっているようですね。
しかし、同じ区間を他形式で往復するというのは面白いもので、往路で散々跳ねるよな揺れを感じていながら、帰りは至って静か。台車を変えるだけで、ここまで違うものかとつくづく思いました。行きのPriorityはあれはあれで素晴らしかったですが、サービス抜きにして、乗り心地だけで考えると、このK1 18は最強!!という結論に至りました。下手なマイナーチェンジを加えずに、このタイプを今後INKAには脈々と製造してもらいたいと思います。
バンドン正味1時間の滞在でしたが、天気にも恵まれ、非常に楽しめた旅でした。名付けて、「バンドン山越え阿房列車」。ジャカルタにお越しの際、電車に飽きたら、まずはArgo Parahyangan号の汽車旅をお勧めいたします。
バンドン正味1時間の滞在でしたが、天気にも恵まれ、非常に楽しめた旅でした。名付けて、「バンドン山越え阿房列車」。ジャカルタにお越しの際、電車に飽きたら、まずはArgo Parahyangan号の汽車旅をお勧めいたします。
コメント
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先日、2泊3日でジャカルタを訪問し、2日目の5月1日にはガンビルーバンドン往復をしてきました。記事を参考にさせて頂き、Priorityにも惹かれたのですが,祝日で混んでいることもあり、往復とも新型Parahyangantでバンドン滞在約3時間でした。帰路は、バグアン急行さんと同じ列車で、実はホームで日本人二人組をお見かけしました。一眼レフではないカメラを持ち、Wijaya Kusumaとか撮っていたおじさんが私です。記事にすごくお世話になり、感謝です。
初めまして、コメントありがとうございます。なんと、そういうことでしたか。確かに日本人っぽい方がいるなぁと思っていたのですが。Wijaya Kusumaを撮って、その後も入れ替え後すぐに臨時Parahyangan入線で、ホーム上もバタバタしており、そのまま車内に乗り込んでしまいました。またどこかでお会いしたときには、よろしくお願いいたします。